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教育研究②:食・栄養

代替肉としての昆虫食

最近、以下の図書を読みました。
齋藤勝裕2022『よくわかる代替肉』秀和システム

代替肉は、肉に代わる肉で、植物肉、培養肉、昆虫食、養殖肉など多様です。今後、世界の人口増加が見込まれ、現在2023年の80億人が2050年には100億人と予測されています。このままですと食糧難に陥り、この課題解決法の1つが代替肉となります。
同書の中に「5章 代替肉としての昆虫食」があり、コオロギが以下の特徴があり、特に昆虫食として将来性があるようです。

栄養価が高い:タンパク質は牛肉の2倍、アミノ酸やカルシウムも牛乳より多い、ビタミンB12、オメガ2脂肪酸も豊富
飼育効率が高い:1kgの精肉を作るために必要な飼料は、牛肉は約11kg、豚肉は約7kgを要するが、コオロギは約2kgですむ
養殖サイクルが短い:生後6か月ほどで成虫になり収穫できる

一方、他の食用となる野生動物と同様ですが、昆虫の汚染毒などの問題もあります。

どのような味か、市販の昆虫食(ヨーロッパイエコオロギ)を購入して確認しました。Amazonで注文しましたら、昆虫食を包むにふさわしい絵柄の封筒が2日後に配送されました。

封筒を開けると、商品が入っていました。開封すると、さらにビニールにヨーロッパイエコオロギが入っていました。

ビニールから少量のコオロギを出し、5匹ほど試食しました。エビのような香りで、味はほとんどなく、サクッとしたスナックのような食感でした。

昆虫食は環境負荷の少ない食べ物として注目されています。現在の日本でも、昆虫食は群馬県、長野県、岐阜県、宮崎県など一部地域で地方の食文化として現存し、土産物としても販売されています。

数十年後の地球上の食料確保問題に対する解決策を考え、実践・活動していくことも人間健康学群の学びの1つとなります。

なお、人間健康学群で昆虫食を食べるというわけでなく、本ブログは代替肉の研究・販売の現状を実感して頂くためのご紹介です。

(文責:酒井浩二)

配送された封筒

昆虫食のパッケージ

パッケージ内のビニール放送

ヨーロッパイエコオロギ