京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース バリ島研修の目的1/3「ウェルネスツーリズムの体験」

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2年次バリ島研修計画

バリ島研修の目的1/3「ウェルネスツーリズムの体験」

人間健康学群では、2年次夏休みにバリ島研修(ブログ記事)に行きます。人間健康学群でなぜバリ島研修かご質問頂きます。研修目的は主に3つあります。このブログでは、1つめの目的をご紹介します。

1つめの目的は、「ウェルネスツーリズム」の体験による、健康と観光を組み合わせた視点での学びです。

ウェルネス(wellness)とは、琉球大学国際地域創造学部の荒川雅志教授は定義されています。

「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、豊かな人生をデザインしていく、自己実現」

また、ウェルネスツーリズム(wellness tourism)は、荒川先生は以下のように定義されています。

「ウェルネスツーリズムとは、旅先でのスパ、ヨガ、瞑想、フィットネス、ヘルシー食、レクリエーション、交流などを通して、心と体の健康に気づく旅、地域の資源に触れ、新しい発見と自己開発ができる旅、原点回帰し、リフレッシュし、明日への活力を得る旅」

バリ島の研修プログラムは、ブログ記事の内容の計画であり、心と体の健康に気づく研修内容となっています。インドネシア政府も、バリ島を医療やウェルネスの中心地として開発する計画を積極的に推進しています。

人間健康学群では、ブログ記事のように、健康は身体的、精神的、社会的な多元的な側面でとらえています。バリ島研修を通じて、ウェルネスツーリズムを体験し、地域の資源(人、食、自然、宗教、伝統文化など)に触れて心と体の健康に気づきが得られるように計画を立てています。その気づきを得ることで、人や社会への身体的、精神的、社会的な健康に貢献する意欲と実践力が高まるように、研修前、研究中、研修後に学習していきます。

ウェルネスツーリズムは、日本でいえば、たとえばお遍路さんや巡礼の旅なども考えてみますと、心身をリセットし、新しい自分に生まれ変わるための昔からの知恵を生かした旅といえるかもしれません。日本も四季、温泉、海、山、和食、伝統文化、おもてなしの精神など旅の資源が豊富で、また世界一ともいえる長寿国です。日本でも、ウェルネスツーリズムは今後の発展が期待できます。バリ島でのウェルネスツーリズムの学びを通じて、日本の各地域でのウェルネスツーリズムにも目を向けて頂ければと思います。

引用文献
琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野「ウェルネスツーリズムとは」
https://health-tourism.skr.u-ryukyu.ac.jp/wellness-tourism/

文責:酒井浩二