京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース ご講演「和食・野菜・日本茶の魅力と現状」

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教育研究②:食・栄養

ご講演「和食・野菜・日本茶の魅力と現状」

2023年11月15日(水)に、小田一彦先生(公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構)をお招きしまして、人間健康学群の科目「食生活論」で、題目「~自分事で考えよう~和食・野菜・日本茶の魅力と現状」でご講演頂きました。

ご講演では、食料自給率の低下、食品ロスの大量発生、日本での米や日本茶の消費低下の経年変化、各世代での野菜の摂取量、京野菜の魅力など、食の現状・魅力について興味深く、分かりやすく説明頂きました。

たとえば食品ロスの取組紹介として、手前取り運動(棚に置かれている賞味期限が近い食品を購入)、こども食堂への無償食材提供など身近な例や、フードテックなどテクノロジーによる解決策などが紹介されました。また、京野菜の魅力として、京都の歴史・伝統・文化、こだわり栽培、機能性成分(例:抗酸化能力)を多く含む点が説明され、鹿ヶ谷カボチャや九条ネギ、堀川ごぼうなど紹介されました。

ご講演を受け、学生の感想として以下のようなものがありました。自分事として、食生活の意識変容が見受けられました。

・旬の時期に食べることで野菜の栄養素の含有量がより高く、食生活を意識したい
・授業で紹介された資格「野菜ソムリエ」に関心を持った
・普段、あまり野菜を食べないが、授業を聞いて目標の1日350gに近づけたい
・飲食店でアルバイトをしているが、バイト先でも売れ残りの食べ物を廃棄して、食品ロスを減らす重要性を再認識できた

学生へのメッセージとして、以下の2つの意味を含む、大学時代に重要となる「T」について紹介されました。大変含蓄のあるメッセージでした。

1.教養(横棒)と専門(縦棒)の両方を身につける
2.考えるThink、話すTalk、挑戦するTry

小田先生におかれまして、本学で大変貴重なご講演を賜りまして、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

人間健康学群では、食、運動、心理、社会政策など、健康に関する学外の有識者をお招きしてご講演を賜っています。今後も多方面で活躍される有識者の方をお招きできればと考えています。

文責:酒井浩二

小田一彦先生のご講演(誠にありがとうございました!)

ご講演時の教室風景です!

ご講演スライドの一部(食品ロス軽減の身近な取組例)です!

ご講演スライドの一部(京野菜例)です!