京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース ヘルスプロモーションの学び

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教育研究③:健康生活

ヘルスプロモーションの学び

人間健康学群では、幼児期から老年期の多様な年齢の人、また病気や障害を抱えている人や健康な人など多様な健康状態の人を健康増進できる教育研究を行っています。この健康増進は、「ヘルスプロモーション」の概念として教育研究されています。

公衆衛生学の領域では、ヘルスプロモーションは図のように個人の健康生活習慣、周囲の人の健康生活支援、個人を取り巻く健康生活環境の、以下の3つの観点での活動が必要になります。ヘルスプロモーションは目的でなく、幸せな人生、OQLの向上を達成するための資源となります。

1.Aさんが強くなる(健康生活習慣)
食事、運動、睡眠、ストレス解消など、Aさん自身が健康生活習慣を維持する。自助に基づく健康増進
2.Aさんを支援する(健康生活支援)
家族、学校・職場などの組織内の人々、地域の人々、専門家などから健康生活支援を受ける。共助・公助に基づく健康増進
3.坂道の角度を下げる(健康生活環境)
ハード面として、学校・職場、まち、病院など健康生活しやすい環境を整備する
ソフト面として、学校での健康教育、行政での健康政策などを推進する
自助・共助・公助に基づく健康増進

ヘルスプロモーションの活動継続のためには、自分自身で支える自助、地域で支える共助、行政が支える公助の3つの包括的な支援が重要になります。人間健康学群では、いろいろ文献購読や学外実習を通じて、多様な人のヘルスプロモーションについて考え、体験し、健康増進に貢献できる知識の技能を高めています。

文責:酒井浩二

ヘルスプロモーションの概念図です!