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教員のフィールドワークの紹介

みなさん、こんにちは!

京都の紅葉は今週がピークかもしれません!所々でもみじが赤く色づいています。

今日は、1029日の毎日新聞に掲載された、母性看護学の森久美子先生のフィールドワークについてご紹介します。森先生は、今年からアフリカ南部のザンビアで、妊婦が身につける「マタニティーマーク」の配布を始めています!

ザンビアとの関り
中学校の数学の教師をされていた時代に、森先生は青年海外協力隊としてザンビアに赴任されていました。マラリア感染して学業が続けられない生徒を目の当たりにし、帰国後に38歳で看護学部に進学し助産師の資格を取得しました。いつかは途上国で、との思いを持ち続け、7年前から現地の人達と一緒に母子保健活動を続けています。

健診への動機づけ
ザンビアでは妊婦健診が定着しておらず、乳幼児や妊産婦の死亡率が高い現状があります。そこで、生まれてくる子供を思う女性のイラストと、「Baby inside!」(おなかに赤ちゃんがいます)の文字が書かれたマタニティーマークを作りました。このマークはチェーンでバックなどにもつけたりして使えるようです。
最初の健診で「マタニティーマーク」を無料配布し、同時に「妊婦健診カード」もスタンプを押して渡し、継続的に受診をしてもらえるような仕組みにしています。

現地に負担をかけない方策
医療資源が貧しい中で、現地に負担をかけない形で活用できるようにと、「妊婦健診カード」に記録する内容は、血圧・体重・胎児心拍数という最低限の項目にされています。日本でのマタニティーマークは周囲に妊娠中であることを知らせることが目的ですが、現地の状況に応じてマタニティーマークと妊婦健診カードの使い方が工夫されています。

この活動を通して妊婦に早期の健診が促され、母子保健への関心が高まるといいですね!