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在宅看護学実習

みなさん、こんにちは!

紅葉が色鮮やかになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

3年生の領域実習も折り返し地点になりました。今日は、在宅看護学実習を終えた学生さんにインタビューをしてみましたので、実習状況をご紹介します。

Q:在宅看護学実習の対象者はどんな人たちでしたか?
パーキンソン病や心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、いろんな疾患の方が暮らしていました。独居や老々介護で生活している人も多かったです。

Q:在宅看護学実習はどうでしたか?感想をお聞かせください。
A:実習に行く前は、老々介護の問題や終末期のことなど、在宅生活に対して大変そうなイメージがあったのですが、実際に自宅に訪問すると患者さんも家族も生き生きと生活されていました。
A:病院は集団生活なので決められた時間の中で過ごしていますが、自宅は今まで過ごしていた生活空間があり、生活の自由度が高いなと思いました。患者さんというよりも、生活者という印象が強かったです。

Q:在宅看護学実習での学びを教えて下さい。
A:地域での多職種連携について学びました。病院では他の職種も同じ場所にいるので相談や情報共有もしやすいですが、在宅ではその場に他の職種がいないし、医療以外の人達との連携も必要になります。介護ノートを活用して介護職の人と情報を共有したり、伝言を残していたり、専門用語はなるべく使わないようにしていたり、相手の立場になっていろんな工夫や調整がされていました。
A:患者さんの意思の尊重について学びました。在宅に訪問すると、病院実習以上に患者さんの生活や今までの生き方、人生が見えてきます。患者さんもはっきりと自分の意見や考えを言われるし、生活のこだわりもあり、周りの人も患者さんの意思を尊重されていました。その人にとって大切なことや重要なことです。家族の役割や健康問題についても考えさせられました。

Q:在宅看護学実習中にしんどかったことはありますか?
A:患者さんへの思いが入り過ぎてしまうところでした。個人の生活や人生がよく見えるだけに、患者さんに思いに応えたいという気持ちを強く感じました。今は学生ですが、看護師になって実際に働き始めたときに、気持ちの切り替えができるだろうかと思いました。

Q:在宅看護学実習中に楽しかったことは何でしたか?
A:患者さんの暮らしぶりや笑顔が見えることです。病院実習では寝たきりでコミュニケーションが難しい患者さんを担当したので、患者さんの思いや、どんな場所に戻っていくのかとか想像ができず、自分が役立てているのか不安でした。でも、在宅で生活している患者さんの様子を見ると、病院での看護や退院指導の重要性が分かり頑張ろうと思えました。

在宅看護学実習の学生さん、ありがとうございました! 実習を通して多くの気づきや学びがあったようですね。
療養生活を送るための多様なケアニーズには、看護のみならず様々な社会資源や制度活用が必要とされます。学生さんの気づきにもあるように、地域の関係機関との連携や調整、患者さんの意思決定支援や家族ケアも大切ですね。療養者が自分らしく生活していける支援について、在宅看護学実習を通して学んでいきましょう!