皆さん、こんにちは!
そろそろ紅葉のきれいな季節になりますね。
3年生の学生さんは領域実習の真っただ中です。ということで、今日は老年看護学実習の状況についてお伝しますね!
老年看護学実習では、高齢者の加齢現象や強みを捉えた情報収集や、生活機能の観点からアセスメント(評価)を行い、高齢者のQOL(生活の質)に配慮した看護を展開していきます。
実習を終えた学生の皆さんに老年看護学実習について尋ねてみました。
Q老年看護学実習の難しかったところは?
A:高齢者は複数の疾患を抱えていて加齢による影響もあるので、看護上の問題を捉えるときに情報の整理やアセスメント(評価)が難しかったです。
A:認知症の方とのコミュニケーションが難しくて、患者さんがどう思っておられるのか汲み取るのが難しかったです。
A:患者さんの思いがあっても自宅に戻れない、歩けないこともあるので、退院時の目標をどのように設定するのかが難しかったです。
A:患者さんの体調が日々違ったので、立てた看護計画をその日の状態に合わせて変更しないといけなかったところです。
Q:老年看護学実習での気づきや学びは?
A:認知症の患者さんを受け持って、コミュニケーションは言葉だけではないことを実感しました。患者さんのメッセージを五感で受け取ることを学びました。
A:患者さんの退院後の生活を見据えて、患者さんの思いと現状を照らし合わせ、看護だけでなく理学療法士さんや言語療法士さんとも情報を共有して、目標を共にするということを学びました。
A:患者さんの病態把握やADL(日常生活動作)や身体状態のアセスメント(評価)の重要性を学びました。
A:生活すること自体が高齢者の方にとってリハビリになることや、生活リズムを整えること、廃用症候群の予防が患者さんのQOL(生活の質)に影響することを学びました。
A:高齢者への説明は、患者さんの状態によっては言葉よりも視覚的に示した方が忘れなくてよいことに気づき、退院時のパンフレットを作成しました。受け持ち患者さんの性格や視力、退院後の生活を考えて、ポイントを押さえた内容にすることを学びました。
実習の報告ありがとうございました!
老年看護では、高齢者の強み(思いや望む生活)が安全な環境のもと叶えられるように、多職種と連携しながらケアを創意工夫していきます。学生さんの報告にもあるように、実習に出ると五感を使って患者さんのメッセージを汲み取りチームの一員として実習していきます。
看護学科に入学されたら、是非、先輩のこうした声も参考にしていって下さいね!