みなさん、こんにちは!
6月に入り蒸し暑い日が多くなりましたね。梅雨入り宣言が気になる頃となりましたが、いかがお過ごしですか?
今日は、老年看護学概論の授業を紹介します。
老年看護学概論では、高齢者疑似体験を行っています。疑似体験装具(ヘッドホンや特殊眼鏡、手足の重りなど)を装着し、日常生活動作を擬似的に体験することにより、加齢による身体的変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、高齢者の気持ちや援助の在り方について学びます。
実施にあたっては、3名~4名のグループ編成で、高齢者・看護師・観察者となり役割を交代していきます。日常生活動作は、エレベーターの乗り降り、トイレや手洗い、浴槽の出入りや服の身支度、ベッドでの起き上がりや車椅子移乗、新聞を読む、錠剤の取り出しなどを行いました。
高齢者役は、疑似体験装具を装着すると感覚機能の低下(特に視力・聴力)や手足の関節が制限されます。動作が緩慢になり周囲の情報が伝わりにくくなる経験から、高齢者の心理状態も理解することができます。
疑似体験の終了後は、グループ内で体験を通して感じたこと、気づいたこと、高齢者への接し方(関わり方)、どのようなことへの配慮や援助が必要かなど考えを共有しました。
少子高齢化社会において、高齢者の数は年々増えています。医療や福祉分野だけでなく、地域全体で支え合う地域づくりが始まっています。相互の助け合いができる社会の構築の真っ最中にある今、高齢者疑似体験から学びを共有していきましょう。