京都光華女子大学 健康科学部 看護学科 ニュース 老年看護学概論の授業紹介~高齢者疑似体験~

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老年看護学概論の授業紹介~高齢者疑似体験~

みなさん、こんにちは!

 6月に入り蒸し暑い日が多くなりましたね。梅雨入り宣言が気になる頃となりましたが、いかがお過ごしですか?

今日は、老年看護学概論の授業を紹介します。

 老年看護学概論では、高齢者疑似体験を行っています。疑似体験装具(ヘッドホンや特殊眼鏡、手足の重りなど)を装着し、日常生活動作を擬似的に体験することにより、加齢による身体的変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、高齢者の気持ちや援助の在り方について学びます。

 実施にあたっては、3名~4名のグループ編成で、高齢者・看護師・観察者となり役割を交代していきます。日常生活動作は、エレベーターの乗り降り、トイレや手洗い、浴槽の出入りや服の身支度、ベッドでの起き上がりや車椅子移乗、新聞を読む、錠剤の取り出しなどを行いました。

 高齢者役は、疑似体験装具を装着すると感覚機能の低下(特に視力・聴力)や手足の関節が制限されます。動作が緩慢になり周囲の情報が伝わりにくくなる経験から、高齢者の心理状態も理解することができます。

 疑似体験の終了後は、グループ内で体験を通して感じたこと、気づいたこと、高齢者への接し方(関わり方)、どのようなことへの配慮や援助が必要かなど考えを共有しました。

 少子高齢化社会において、高齢者の数は年々増えています。医療や福祉分野だけでなく、地域全体で支え合う地域づくりが始まっています。相互の助け合いができる社会の構築の真っ最中にある今、高齢者疑似体験から学びを共有していきましょう。

高齢者役から、「足が曲げにくいから転びそう」「周りの声が聞きづらくてイライラする」「目が見えないから怖い」「少し前で手を引いてもらえると安心」といった声があがりました。

看護師役からは、「疑似体験をすると、どんな声掛けや介助が必要なのか気づきやすくなった」という声が聞かれました。

観察者役は、高齢者と看護師の日常生活動作のやりとりを観察し、安全面のアドバイスや客観的な意見を述べていました。「障害者トイレは数が少ないし、どの場所でも体が不自由な人を基準にした設計だといいのに」など、ユニバーサルデザインの観点からの気づきもありました。