2024.06.19 レポート

基礎作業学の授業で木のメモスタンドを作りました

作業療法では、治療手段として様々な手工芸を利用します。「基礎作業学」の授業では木工や陶芸、革細工など、楽しく作業しながら、実際のリハビリテーションの場面でどのように利用できるかを考えます。この日は、木工の道具について学び、木工にはどんな治療効果があるのか、どんなリスクがあるのかを考えてもらいました。
ノコギリで角材を切って、ヤスリで磨く。キリで穴をあけてワイヤーを差し込む。短時間で簡単にできる作業ではありますが、たくさんの気づきがあったようです。
「木くずがたくさん出た。呼吸器疾患の人にやらない方が良いと実感しました」、「達成感があった。作業に集中すると心が落ち着いた」、「グループで教えあうことで交流を頻繁に行い絆が深まった」、「刃物を使うのは少し怖かった」、「実際に使える作品ができるとより楽しく感じる」などの感想がありました。自分自身が様々な作業を体験することで、作業の楽しさや難しさを感じてもらえたようです。楽しむだけでなく、作業のリスクや、集団としての視点を意識していて、作業療法士に一歩近づいたのでは…と感じました。

西谷美智子

一覧に戻る