9月10日から13日にかけて、作業療法専攻の教員である森本専攻長と北山(私)とがシンガポールを訪問し、シンガポール工科大学(Singapore Institute of Technology, SIT)との大学間協定に向けたプレゼンテーションを行いました。SITは医療や福祉の分野で世界的に高い評価を受けており、今後の協力関係を強化するための重要な一歩となる訪問でした。
今回のプレゼンでは、京都光華女子大学の歴史や文化、そして看護学科・福祉リハビリテーション学科を中心とした各学科の取り組みについて紹介しました。京都光華女子大学は昭和14年に創立され、仏教精神に基づく女子教育を建学の精神としています。この精神に基づき、私たちは学生が学業だけでなく、心の成長や社会貢献にも取り組めるような教育を提供しています。このような教育方針がSITの教職員にも好評で、大学間の協力に向けた共感が深まりました。
また、他の学科の取り組みにも触れ、キャリア形成学科や健康栄養学科、心理学科など、多様な学問分野での実践的な教育を強調しました。特に、学生が地域や企業と連携しながら学んでいる点は、SITの教育理念と共通する部分があり、両大学の連携がより現実的なものとなることを感じました。
プレゼンテーション後には、SITの「Health and Social Sciences Cluster」の学部長や教職員との具体的なディスカッションが行われ、学生や教員の交流の可能性について深く話し合いました。京都光華女子大学の学生がシンガポールで最新の医療・福祉技術を学び、逆にSITの学生が日本での実践的な経験を得ることができる相互交流が期待されます。
今回の訪問を通じて、シンガポール工科大学との協定に向けて確かな手応えを感じ、今後も協定締結に向けた具体的な準備を進めていく予定です。
北山 淳