9月30日(土)のオープンキャンパスで「こたえてわかる!心理学」にご参加くださったた皆様、どうもありがとうございました(^^)
今回の体験は、「深層心理テスト」の体験かと思いきや、それをテーマとした簡単な実験に参加していただくものでした。(体験していただいた「深層心理テスト」やご紹介した実験結果は、すべて引用文献からの引用です。)
皆さんに最初に答えていただいた「深層心理テスト」は、当日の解説でもご説明したとおり根拠のないものでしたが(改めて、ごめんなさい。)、参加者の皆さんの回答は下記のとおりでした。
この深層心理テストは・・・
①「非常によく当たった」:3名(25%)
②「当たった」:6名(50%)
③「どちらともいえない」:3名(25%)
④「あまり当たっていない」:0名(0%)
⑤「全く当たっていない」:0名(0%)
根拠のない心理テスト結果を“当たっている”と感じたのは、なぜなのでしょうか?
それは、診断結果が曖昧な表現で、誰にでも当てはまるようなことを述べるものだったからです。結果を聞いて、それに当てはまるようなことを自分自身の中で探してしまった、という人もあったのではないでしょうか。今回は「イライラ度」に関する内容でしたので、最近イラッとしたことを自然と思い出し、「確かにそうだ!」と思った方もあったかもしれません。
こういったエンターテイメント性を楽しむ「深層心理テスト」は、ある意味で人の心の仕組みをうまく利用しているのかもしれませんが、心理学で学ぶ心理検査や心理尺度は、それとは違うものです。その違いは「根拠があるかどうか」ということです。
根拠に基づいて作成された心理検査や心理尺度を授業で体験できるのは、心理学科ならではです!様々な体験型の授業を、楽しみにしていてくださいね。
引用文献
境敦史(2008).「深層心理テスト」は、なぜ「当たる」のか 境敦史・小貫悟・黒岩誠(編著)心理学に興味を持ったあなたへ――大学で学ぶ心理学―― 学研教育出版 pp.16-27.
こちらの解説もご覧ください♪
→【解説編】オープンキャンパス連動企画「こたえてわかる!心理学」(9月30日)