京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 第21回「人間関係学会総会・講演会」を開催しました

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第21回「人間関係学会総会・講演会」を開催しました

人間関係学会総会も21回目を迎え、新たな期待が膨らんでいます。

そんな記念すべき年の講演会として「折れないこころ(レジリエンス)支える ~3.11東日本大震災への活動を通じて~」を1118日に開催し、卒業生・先生など人間関係学会員の活動と活躍を皆様にお届けしました。

京都光華女子大学心理学研究科大学院生の皆さん(本学会員)は、宮崎県石巻市で「共に支えあって生きるコミュニティ(居場所)づくり」を推進しているからころステーションの活動に、2012年より延べ35名がボランティア・カウンセラーとして参加しています。その活動を代表して川瀬ちひろさんと山田彩香さんを母校にお迎えし、貴重な経験について語っていただきました。また、心理学科教授徳田先生は、被災地域への派遣スクールカウンセラーとして心の復興に尽力され、その知識や経験を基に予災・減災教育として折れないこころ(レジリエンス)、つまり心の準備の重要性についてレクチャーし、聴者と共に考える「心のキャラバン隊」を組織し、心理学科の他の先生と一緒に活動されています。

講演では、からころステーションの活動の様子や、被災者の皆さんの心の回復過程と諸問題などボランティア・カウンセラーから見た被災者とそれを支える人々の様子がわかりやすく紹介され、被災者の方々の心に寄り添い、支援し続けることの大切さを痛感しました。また、災害はどこにでも起こる可能性のあることから、様々なストレスの対処法として折れないこころ(レジリエンス)を理解し、少しずつでもそれを自らの心に育ててくことの重要性に気づきました。

お忙しい中、講演をお引き受けいただいた川瀬さん、山田さんそして徳田先生に心より感謝し、御礼申し上げます。同じ人間関係学会に所属する者として、皆様の活躍を拝聴することは、とても、とても、こころ励まされる体験であったと思います。

 当日講演会場は、石巻市から様々なパネルをお借りして展示した震災メモリアル館として、どなた様にも開場しており、関係者のみならず地域の方々など多くの人が訪れ、パネルを丁寧にご覧いただく姿がみられました。今後とも、東日本大震災の経験を風化させず、次の世代に生きる・生き抜く知恵として語りついでいきたいと思います。

京都光華女子大学 人間関係学会(2017年11月29日)