京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 学生スタッフによるミニ講義リポート ~8/4「「声なき声」を拾い集める─スクールカウンセラーの仕事─」~

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学生スタッフによるミニ講義リポート ~8/4「「声なき声」を拾い集める─スクールカウンセラーの仕事─」~

 そろそろ衣替えもひと段落。一層季節の変化を肌で感じ始める今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 今夏も京都光華女子大学心理学科のオープンキャンパスにご来校頂きありがとうございました。みなさんの学校選びの一助となれば幸いでございます。

 さて今回もオープンキャンパスのスタッフからミニ講義のリポートが届きました。少々お付き合いください。

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8/4(土)のオープンキャンパスでは、本学科教授である徳田仁子先生による「「声なき声」を拾い集める─スクールカウンセラーの仕事─」をご講義いただきました。

 

 スクールカウンセラー(SC)は平成7年から全国の小中学校に配置され、現在では都市ではほぼ全校に配置されています。通常のカウンセリングに限らず、校内での児童・生徒の問題を未然に防ぐことも仕事です。

 SCと言うと教師の補助、として考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、教師とSCでは対生徒児童へのスタンスが大きく違うのです。教師の役割が生徒を「集団として把握」し、「集団の働きかけ」を重視し、「現実適応や社会適応」といったことに対し働きかけ、指導をするのに対し、SCは「個人として把握」し、「個性の尊重」を重視し、「生きること」そのものを大切にしながら、「本来の気持ち」を理解し共有します。教師が「クラス」という単位で受け持つことと、SCが「個人」とお話をすることを考えると、なるほどと理解が出来ます。

 そのほかこのミニ講義では、いつも怒られてばかりの少年が主人公の絵本を例にあげて、少年の気持ちの読み解きや、親面接についても詳しくご講義いただきました。

 生徒をひとりぼっちにしない、させない。そのためのスクールカウンセラーです。興味を持たれた方はぜひ心理学科で学びませんか。

 

心理学科4回生 S (2018年10月6日)