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教員コラム

ボランティア活動

 少し前の話になりますが、5月18日(土)に右京ブロック児童館まつりが開催されました。右京区の児童館15館が集まり、乳幼児や小学生の子どもたちが楽しめる様々な取り組みが行われていました。例年、心理学科の学生もスタッフとして参加させていただいております。今年も7名の学生が参加いたしました。
 児童館まつりは、児童館の職員の方々の下で、子どもたちや保護者にかかわり、子どもの発達や親子関係などを実践的に学べる貴重な機会です。
 私は今年が初参加でしたが、学生の中には3回目の参加となる人もいました。学生スタッフは乳幼児コーナー(手形・寝相アート撮影、身体測定)のお手伝いをしたり、子どもたちの遊びをサポートしたり、靴袋を配ったりと、それぞれの役割を果たしていました。 
 子どもたちと直接触れ合う場面だけでなく、靴袋を配る場面でも学ぶことは非常に多いです。たとえば、小さいお子さん連れのお母さんは、荷物が多かったり、ベビーカーをおされていたりと手がふさがっていることが多く、袋を受け取るのが難しいこともあります。子どもが勝手に走っていくので目も離せないといった状況もあります。その場合、どのタイミングで袋を渡せばよいか、何をお手伝いすればよいか(ベビーカーを預かるか、子どもの後を追うか等)、その時々の状況にあわせて瞬時に判断する必要があります。接客業では当たり前の配慮かもしれませんが、これは相手の立場になって考えないとなかなか難しいものです。同時に、小さなお子さんを連れていることによる不自由さということにも気づかされます。
 当日は、次から次へと来場される親子連れを目の当たりにして、靴袋を持ちながら「わ~、たいへんだ」とおたおたする私の横で、学生スタッフは状況を見極めながら、きちん対応していました。また、身体測定コーナーでも、幼い子どもたちが大泣きしているところでベテラン学生スタッフがてきぱきと動いていました。ステージ横では、ステージのお姉さんと一緒になって歌ったり手拍子したりして盛り上げている学生スタッフの姿もみられました。ボランティア活動等を通して、着実に実践力をつけていく学生の姿をみて、頼もしく感じました。(同時に、あまり進歩のない我が身を振り返り、反省しきりでした。)
 ボランティアの機会を提供していただき、毎年温かく見守ってくださる児童館の職員の皆様には心より感謝いたしております。
 心理学科では、授業での学びに加えて、このような授業外でのボラティア活動も学びの延長上に位置づけ、学生には積極的に参加することを勧めております。少しでもやってみたいと思った人は是非参加してみてください。

礪波朋子(2019年6月30日)