京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 警察との連携授業② 平安なでしこ交番見学

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教員コラム

警察との連携授業② 平安なでしこ交番見学

本学は、京都府右京警察署と地域の安全・安心等に関する協定を締結しています。この協定は、それぞれの持つ専門分野を活用して相互に連携し、地域の安全・安心及び双方の業務・教育の充実を目的としています。協定の一環として、3回生のゼミ生と「平安なでしこ交番」見学に行きました。本学から五条通りを少し西に行った所に、西五条交番があります。ここは「平安なでしこ交番」で、女性警察官が常駐しています。

到着すると、2人の女性警察官が笑顔で迎えてくれました。1階で傘を預かってもらい、日頃は見ることのない2階へと階段を上っていきました。西五条交番に勤務する女性警察官からお話を伺いました。ゼミ生とほぼ同年齢の方でした。警察官になろうと思ったきっかけに始まり、警察学校での学び、24時間にわたる勤務の内容などについて伺いました。とりわけ、市民の方から「相談してよかった」という声をいただいた時の喜び、暴風雨のなか大きな鉄板を撤去した時の大変さ、一人暮らしの高齢者の死に遭遇した時の心の痛みについてのお話から、市民の安全・安心のため全身全霊をもって尽力されていることが、ひしひしと伝わってきました。

お話の後、「質問があればなんでもどうぞ」と言ってくださいました。ゼミ生は、おずおずと質問していたのですが、明るく歯切れのよい話し方に打ち解けて、休暇の過ごし方など仕事外のことまで教えていただきました。女性休憩室を見学した後は、記念撮影でした。「用がなくても遊びに来てくださいね」の言葉に送られて、平安なでしこ交番を後にしました。

ゼミ生は、社会心理学や犯罪心理学に関心をもっています。京都府警察の「ロックモンキーズ」で防犯ボランティアをしているゼミ生もいます。社会の安全・安心のため、日夜、市民のために働き続ける女性の姿を間近に見て、直接お話を伺うことは、社会での出来事やそれに関わる人の心を学ぶ彼女たちにとって、ゼミでの学びや卒業後の生き方を考える上で、大切な宝物となると思います。本当に貴重な体験をさせていただきました、感謝の思いでいっぱいです。

2021.7.8 竹西 正典

※集合写真撮影中のみマスクを外しています。