ニュース

教員コラム

大学院送別会

本心理学科は、学部の上に心の専門家である「臨床心理士」の受験資格を得ることができる大学院を備えています。学部で心理学全般を学び、心理の専門の仕事につきたいと希望する人は、大学院を受験することができます。学部では大学院受験のためのサポートを行っています。

さて、今回は、少し大学院のようすを紹介したいと思います。

3月3日お雛祭りに、大学院の送別会がありました。理事長先生、学長先生、理事の先生方にも出席していただき、40人以上の参加のもと、和やかな雰囲気の中で行われました。 

2年間の大学院過程を終えて修了する院生、「親子教室」の2年目のファシリテーター、そして、修了後引き続き臨床に励んできた研究生を送り出します。また、この送別会は、今年度入学した1年生が幹事となり、会場の手配やら会の進行やらを取り仕切ってくれました。

修了される方々の成長ぶりを見せていただくことも楽しみの一つですが、もう一つの楽しみがあります。仕事の都合でふだんめったに会えない研究生も顔を見せてくれ、近況を尋ねて色々おしゃべりできることです。これもとても楽しい時間で、ついつい話がはずんでしまいます。

それぞれの仕事の話を聞いていると、心理の仕事がこんなに様々な領域に広がっていることに驚かされます。そして、修了生が臨床現場の最前線でよくがんばっていることに頭が下がります。

現場に出るといろいろな職種の方々と仕事をする機会が多くなります。そうすると、心理職として自分のしていることが分からなくなることが出てきます。そういう時、大学院で学んだ時のことを思い出して、もう一度心理の仕事として何をやるべきかを考えてほしいと思います。

臨床心理士としての仕事は大変です。相談される方の心に添いながら、常に勉強し続ける姿勢を持たなければなりません。けれども、心というものを考え続けていくことができる大切な仕事だと思います。

千野美和子(2016年3月14日)