10月27日(土)午後1時から開かれていた京都失語症友の会例会に参加しました(会場:京都市地域リハビリテーション推進センター 3階体育館)。
最初、皆さんと一緒に卓球バレーを楽しみました。その後、全員で歌を唱い、失語症の方と家族の方々と談話をしましたが、家族の方から苦労話をうかがい、学生からは言語聴覚士を志した理由が述べられました。
例会が終了してからは、現在、京都市地域リハビリテーション推進センターと児童福祉センターにそれぞれ勤務されている2人の現役STの先生からお話をうかがいました。
以下がその感想ですが、全員、充実した時間を過ごしたようです。
失語症友の会の中で、卓球バレーというものを初めて体験して、想像していたよりも皆さんパワフルで驚きました。何とか打ち返すという状態も多かったですが、楽しかったです。また、実際に失語症の方々やそのご家族のお話を聞けて、言語聴覚士という仕事の必要性を改めて強く感じ、「これから頑張ろう!」という気持ちをもらえました。
最後には現役の言語聴覚士の先生方に質問できる機会もあり、どのような質問にも丁寧に対応してくださり、勉強になりました。今回、失語症友の会に参加することができ、本当に良かったです。(1回生HU)
今回、京都市地域リハビリテーション推進センターで開かれた「失語症友の会」を見学させて頂きました。はじめに簡単な自己紹介の後、卓球バレーに参加しました。卓球バレーとは1チーム6人ずつが椅子に座って卓球台を囲み、ピンポン球を転がし相手コートへ定規のような板を使い3打以内で返すというゲームです。視覚や聴覚に障がいがあってもプレーできるようにピンポン球には金属球が入っていて音が鳴る工夫が為されています。私は初めての経験だったのですが、熱中すると激しい打ち合いになり、思いのほか体力を使いました。
休憩時間にはご家族様のお話を伺うことができました。中でも同じように苦労している人たちと話をすることで、癒されたり勇気をもらったりしたというお話をお聞きしました。また異なる立場の方の意見を聞くことで視野が広くなると話す方もいました。また人によっては、こうした精神的な支えだけでなく、当事者の方にとって良いリハビリテーションになっていることがわかりました。
具体的には現在の生活期リハビリテーションでは、入院していた頃である急性期、回復期と異なり外来では受けられるリハビリテーションの単位が減ってしまいます。発症から日が立つにつれ毎日、病院で行っていたリハビリテーションに取り組めないことで機能が思うように回復せず日常生活の質が落ちるという悪循環に陥ってしまうことも珍しくありません。
そのため、「失語症友の会」に参加し仲間とレクリエーション活動をすることが良いリハビリテーションに繋がっているというお話に感銘を受けました。例えば卓球バレーではサーブをする人が「いきます」と声を出しますが、この繰り返しにより初めは全く声の出なかった方が道で会った時「やぁ」と挨拶してくれたというお話が印象的でした。会の最後には学生が「紅葉」を歌い、二曲目は全員で「もしもし亀よ」の替え歌「年をとるってどんなこと」を歌いました。
当事者の方の本音をお聞きすることは、実習先でもなかなかない貴重な経験をさせていただきありがとうございました。今回、交流会のような場で楽しい時間を共有することで、より失語症に関することを深く知る事ができたと感じました。ぜひまた参加させて頂きたいと思います。(3回生AN)
次ページに続きます。学生の熱い思いにお付き合い下されば幸いです。