3月7日(木)~8日(金)、言語聴覚専攻の学生9人が京都府北部フィールドワークを行いました。
9人の中には舞鶴や福知山など京都府北部出身の学生が複数いて、あらためて自分の育った地域を見つめ直し、将来展望を考える機会にもなりました。
このフィールドワークの目的は、医療機関ではなく地域で働く言語聴覚士の方々にお話をうかがうことや、子ども達から高齢の方まで幅広く聴覚障がいの方と出会い、教育や療育、生活や支援について学ぶということです。
今年は小型バスでの移動をしたので、効率よく移動できました。
一日目午前は舞鶴聴言センターで、言語聴覚士からのお話と難聴グループの利用者の方との交流。学生が企画したゲームで盛り上がりました。午後は京都府立聾学校舞鶴分校に移動し、学校見学と教育現場で働く言語聴覚士からのお話を伺い、同校を会場にした放課後デイサービスでは小学生と一緒に汗だくになりながら走り回って遊びました。
二日目は綾部市郊外にある聴覚言語障害総合福祉施設「いこいの村」で、聴覚障がいと他の障がいを併せもった「仲間」が生活する栗の木寮、聴覚障がいなどのある高齢の方が生活する梅の木寮の見学と交流活動をし、昼食には近くの「たからのさと」で「仲間」が石窯で手作りしているピザランチをいただき、お土産にはおいしいパンやバラのジャムなどを選んで、帰途につきました。
引率教員から事前に学生に質問をしました。「『昔の聴覚障がいのある人は補聴器や便利な情報機器もなくて、不便だった。現在はスマホやテレビの字幕などあるから便利で幸せだ』という意見に対して、あなたはどう答えるか」という質問です。
学生たちは多くの出会いに心を動かしながら、この質問も含めて真剣に振り返り、学びをレポートにまとめようとしています。今年も有意義なフィールドワークができたこと、受け入れてくださった方々や調整をしてくださった方々に心から感謝します。