今回、初めて失語症友の会の見学をさせて頂きました。皆様が明るく迎え入れて下さりとても嬉しく思いました。
私が見学に来ることに対して皆様が消極的であったらどうしよう、上手く話すことが出来るのだろうか、どのように接するのが良いのだろうか、お手伝いと聞いていたのでどこまで参加すればいいのだろか、と行く前に緊張と不安がありました、その一方で、どのような感じの方が来られるのだろうか、どのようなことをするのだろうか、という楽しみな気持ちもありました。
体育館に入ったとき、卓球の用意をしていたのでどんなふうにするのかなと考えていました。私は映画を見たり、それに対しての感想を話し合ったり、歌を歌ったりと座ってコミュニケーションが中心の会なのかと想像していたので驚きました。また、実習で出会った失語症の方々とは印象が全く違いました。皆様はとても失語症を患っているとは思えないほど陽気な人たちでした。外見からは失語症であると感じられませんでした。
卓球バレーに私も参加させていただきました。ルールを説明していただいたのですが、私はいまいち掴めずいましたので、上手くできるか緊張してしまいました。卓球バレーをしていくうちに慣れてきたのもあり、ルールも掴めてきて緊張がほぐれていき良かったと感じました。私は皆様に馴染めていたのかはわかりませんが、とても楽しくてもう少し皆様としたいな、と感じるほどでした。何よりもピンポン玉の威力が大きくて、接戦ということもあり本気で打ってしまいそうなほど、興奮しました。
参加者のある方の奥様が、この前は卓球バレーに夢中になりすぎて膝を怪我してしまったという話を聞き、失語症友の会が失語症の方にとって楽しい場であるということが伝わりました。講義では家に閉じこもりがちになってしまうのが多いという印象を持っていたので、イメージとは全く異なり私の失語症患者様のイメージがとても変わりました。皆様、陽気な方々で、人生を楽しんでいらっしゃるのだなと感じました。むしろ、健常者の方々よりも生き生きと毎日を過ごしてらっしゃるのではないかと思いました。
1回戦目の卓球バレーが終わった後、お話をするのを見学させて頂きました。教科書に載っているような症状があるようには見えず、お話を自らすることに関しても楽しそうに話してらっしゃいました。忘年会であったり、日帰り旅行であったりと、とても楽しそうなお話ばかりで私は楽しい気分でした。
発症直後であったり、自宅復帰、社会復帰と、いろんな苦難の場面を迎えてきたと思うのですが、そのようなことは一切見えなかったのはとても尊敬するところであると思いました。私もいまよりもっと頑張っていかなければならないと感じましたし、失語症の方々を支えていけるような言語聴覚士になりたいとより一層想いが膨らみました。一緒に笑顔になりたいな、と思いました。(4年生)