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卒業生リレーエッセイ⑦

① 言語聴覚士を志望した動機
 私は、祖父母と一緒に暮らしていたことや、妹が小学6年生の時に生まれたこともあり、医療や介護職への興味がありました。高校生までは、看護師を志望していました。高校1年生の時に、看護師以外にもたくさんの専門的な医療職があることを知りました。その中で、コミュニケーションや食べることを支援する言語聴覚士にとても興味を持ちました。
 私が幸せと感じるときは、家族や友人と美味しいご飯を食べながら、たわいもない会話をするときです。この当たり前のことが、様々なことが原因で難しくなる人が多くいることを知りました。そんな方々を支援できる言語聴覚士は、とても私にとって魅力のある仕事だと思い志望しました。


②実際にSTになってみて、想像していたのと違ったところ
 私が、STを志したみなさんと同じ高校生の時は、リハビリの仕事なので、患者様を元気にできると想像していました。しかし、私が現在働いている急性期の病院では、担当している患者様を元気にできないこともあります。
 病状によっては、なかなかリハビリ自体が難しい方も多いのが現状です。高校生の時に想像していたSTとは、大きく異なるところもありますが、実際に働いてみて感じるSTの魅力もたくさんあります。


③ 仕事の楽しさ、しんどさ
 仕事の楽しさは、食べることが難しいだろうと言われていた患者様が、支援することで食べることができるようになったときなど、多くあります。STだけでは、患者様の食べることを支えることは難しいので、他職種と協力していく必要があります。他職種のスタッフと協力しながら、患者様の食べることを支援するときはとても楽しく、STとしてのやりがいをとても感じます。楽しいと感じることもたくさんありますが、しんどいと感じることも、仕事なのでもちろんあります。
 患者様のためと考えSTとして支援していることが上手く進まないことや、急性期の忙しい環境の中での対応が理解してもらえないこともまだまだあるのが現状です。しかし、まだ経験も浅い私のようなSTのことを頼りにしてくださる他職種のスタッフもたくさんいます。


④ 休みの日をどう過ごしているか、気分転換の方法など
 現在は、コロナウイルスの影響で外出をすることが難しく、気分転換をすることがなかなかできていないところもあります。以前は、学生時代の友人や職場の同期と食事に行ってたくさん話をして休日を過ごし、気分転換することが多かったです。

⑤ 高校生へのメッセージ
 STの仕事は、患者様のコミュニケーションや、食べることを支援する仕事です。たくさんの人と出会い、関わることができる素敵な仕事です。仕事なので、楽しいことばかりではなく、辛いことやしんどいこともあります。高校生のみなさんは、これから多くの仕事の中から自分のしたいことから仕事を選択していくと思います。
 私はみなさんと同じ高校生の時にSTのことを知り、志し、現在STとして働いています。自分の強みや興味のあることを仕事にできることはとても素敵なことだと思います。STの魅力を感じている高校生のみなさんが、STを目指してくれるととても嬉しいです。

小児リハビリで行った「夏まつり」

参加した認知症のイベント「RUN伴」