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5/29「京都光華まちづくり講座」実施報告

皆さん、こんにちは。

今日は、5月29日に実施された京都光華まちづくり講座について報告します。

この講座は、当初は公開講座として富小路まちやキャンパスでの実施を予定しておりましたが、緊急事態宣言の延長に伴い、YouTubeによるライブ配信に変更になりました。配信動画はこちらからご覧頂けます。

https://youtu.be/CaO_xy7FDCE

当日は、「京都発 美味しい介護食(嚥下調整食)をつくる・広げる取り組み」をテーマに4名の先生がお話して下さいました。

 本学では、嚥下調整食及び機能性食品の開発と普及活動を行う研究チームが2020年に立ち上がりました。現在、健康科学部健康栄養学科、医療福祉学科言語聴覚専攻、短期大学部ライフデザイン学科が協働して飲み込みやすい和菓子や機能性和菓子の開発を行っています。
 また、2021年5月14日には京介食推進協議会と本学との間で包括協定を締結しました。本協定は、産学連携によって嚥下調整食及び機能性食品の開発に加えてそれらの普及活動を推進することを目的としています。

 まちづくり講座では、まず、京介食推進協議会が提案する「京介食」について京介食推進協議会会長の荒金秀樹先生より京介食推進協議会発足の経緯やこれまでに開発された商品について説明して頂きました。
開発された商品は、豆腐や和菓子に加えてとろみがついたお茶やお酒など多岐に渡ります。
 さらに、食品だけでなく、京焼や清水焼などで作られた見た目の美しさと使いやすさを兼ね備えた介護食器も紹介されていました。

 京都府生菓子協同組合研究部理事の上田孝博先生には嚥下調整和菓子の開発秘話をご紹介頂きました。合わせ餅の材料になる8種類の粉の配合を決めるにあたって試行錯誤されたというお話が非常に印象的でした。

 本学からは、健康科学部医療福祉学科の関道子先生に学Boooを通して学生さん達が行った、嚥下調整食の開発・普及活動や地域の方に対する口腔内の機能維持啓蒙活動についてご紹介頂きました。

 さらに、本学副学長の吉川秀樹先生からは、研究チームによる嚥下調整和菓子の物性評価・官能評価のデータをお示し頂いた後に、今後の研究展望についてお話頂きました。
 お腹の調子を整える作用や糖の吸収を穏やかにする成分が含まれた和菓子など、光華ブランドの製品開発が期待されます。

町家の落ち着いた雰囲気の中で