8月8日(日)は、盛り沢山な内容で、オープンキャンパスを開催しました。
毎回恒例の学生によるプレゼンテーションに続いて、
松田先生のミニ講義「見ることの不思議-写生と記憶の関係」では、高次脳機能の一つである「記憶」には、いろいろな種類があることや、「記憶」がわたしたちの脳の中に定着するまでの道のりについて学びました。また、なぜ私たちは物品の写生をうまくできて、物品の名前を言えるのかについて、実技を交えて講義を行い、「記憶」と結び付けて解説が行われました。
その後は、本学の言語聴覚専攻を卒業後、言語聴覚士として現場で仕事をしている5名に登場してもらって、卒業生トークショーを開催しました。
彼女たちが働いている職場は、病院・訪問リハビリ事業所・企業(補聴器の販売業)と、それぞれ異なっています。また、担当している仕事も、成人が対象であったり、子どもが対象であったり、成人のなかでも急性期(ご病気になられてすぐの期間)、回復期(病状が安定して、リハビリを中心に行う期間)、生活期(病院から退院して、在宅で療養されている期間)の違いがあり、行うリハビリ(言語聴覚療法)の内容もそれぞれ異なります。
企業に勤めている卒業生は、補聴器の販売の他に、事務作業も行っていると話していました。訪問リハビリに従事している卒業生は、今は沖縄で働いており、Zoomで参加してくれました。方言の違いによるコミュニケーション支援の興味深さについても、話してくれました。
さまざまな場所で活躍している卒業生が紹介してくれる仕事の内容は本当にバラエティに富んでいて、わたしたち教員も、改めて言語聴覚士の仕事の幅広さに感心しながら、また卒業生の成長を大変うれしく感じながら、聞き入っていました。
高校生の皆さんには参考になったでしょうか?
また次回のオープンキャンパスでお待ちしています。