大学の長い夏休みも終わり、後期授業は9月27日に始まりましたが、その前日にオープンキャンパスを行いました。
今回の学生スタッフは、8週間の長期実習を終えた4年生4名が担当し、学生による言語専攻の学びの説明、専任教員の上田敬太先生(精神科医)による脳のはたらきについてのミニ講義、個別の面談などを行いました。
上田先生の講義では、初めに脳の構造について説明があり、脳の中で言葉を使って考える場所(頭頂葉)から考えたことを話す場所(前頭葉)までの連絡を行う経路があることを教わりました。
また、右半身は左の脳が、左半身は右の脳がコントロールしていて、左の脳で考えたことを右の脳に伝える神経線維(脳梁)が損傷されると、考えに反して手が勝手に動いてしまう、不思議な症状(専門用語では「拮抗失行=きっこうしっこう」)が起こることが、ビデオを用いて提示されました。
学生スタッフは、実習で実際にお会いした、脳損傷による失語症や高次脳機能障害の患者さんの症状について、高校生に向けて紹介しました。
言語聴覚士がそのような方々のリハビリ・支援を行う仕事であることが、来場者の方々に伝わったでしょうか。
今回は高校2年生の参加者が多く、他の進路と迷っている方も来られていましたが、学生や教員と直接話していただくことで、言語聴覚専攻の学びや京都光華の特色について、理解を深めてもらえたのではないでしょうか。
次回の来校型オープンキャンパスは、12月5日(日)に開催しますので、言語聴覚士を目指している方も、他の進路と迷っている方も、ぜひお越しください。