研究室の同居人、ボーニー君のお話です。
大学の同級生に骨に魅せられ、古い骨の発掘・鑑定をされたりしているうちに解剖学の教授になった人がおられます。
その先生が、ペーパークラフトによる人体骨格模型を企画・制作され、何十年か前に面白そうだと思って買ったのですが、作る機会がなくて眠っていました。
今回学生さんに臨床基礎医学を教えることになったのを機に、作ってみることにしました。小さいときから空き箱で何かを作ったり、いろいろな手芸をしたりは好きでしたが、
このような本格的なペーパークラフトは初めて、それでもはまってしまいました。
なかなかの難しさもあり、うまく差し込めないところは紙もヨタヨタになるし、そのためさらに難しくなって、セロテープで貼ったりーーー。まあ平面からこのような手足の骨や、肋骨などの立体的なものが作れるものだと感心したり、あきれたり。手で何かを作るというのは、感触も含めて楽しいものです。コロナ禍でなければ、学生さんと一緒に作りたいなと思います。
何とか授業では1年生、2年生に見ていただき、骨の名前や、リハビリでの回内、回外などもお示しできました。
今は研究室で同居しています。骨のままでは寒そうで、また理科の標本室のようにおっかないけど、服?を着せると、すっかり同居人となりました。クラフトブックがボーニーという名前で、骨盤の形からきっと男の子と思い、ボーニー君と呼んでいます。
研究室に来られた方も、かわいいと言って下さり、また気づかれない方もあります。
年を重ねるとあちこちの関節が痛くなり、骨を意識することもありますが、ほとんどの方は自分の骨を意識されることはないかも。ときどき体のなかでいつも頑張っているボーニー君に想いを馳せてくださいね。
言語聴覚専攻教員
藤竹 純子