新入生研修で、兵庫県三田市にある失語症者の小規模作業所「トークゆうゆう」のメンバーの方々との交流会を行いました。この研修は、covid-19の影響により一昨年は中止、昨年はリモートで行いましたが、今年は感染対策を講じて3年ぶりに対面で開催することができました。作業所を主宰されている田中加代子さんのお話や、「トークゆうゆう」に通われている失語症の当事者の方々の、発症されてから現在にいたるまでの経過とトークゆうゆうでの活動のお話を伺い、その後の質問コーナーでは、新入生から活発に質問が出ていました。
そして、翌週の授業「基礎ゼミⅠ」では、研修の振り返りを行って、トークゆうゆうのみなさんに各自がお礼のお手紙を書きました。その内容を、抜粋して紹介します。
「トークゆうゆうでの取り組みをお聞きし、失語症の方同士の交流を持つことは、みなさんの何よりの生きがいで一番のリハビリなのだと思いました。また、当事者の方々のお話を聞いて、失語症が知られておらず、見た目から症状がわかりにくいので、周りに理解されないということが一番大変だと感じました。私が言語聴覚士になった際は、そのような方々の一番の理解者となりたいと思います。」
「みなさんのお話から、失語症は原因も様々で、脳梗塞・脳出血・交通事故などそれぞれ違うということ、今までの生活とはまったく違った生活を送っていかなければならなくなるということが分かりました。でも、利用者のみなさんは、前向きにリハビリを行われていて、その姿が印象に残りました。私はまだ言語聴覚士の勉強をはじめたばかりですが、これから経験を重ね、人に寄り添い、最後までしっかり話を聞き、優しく接することができる言語聴覚士を目指して、日々の勉強を頑張っていきたいと思います。」
「言語聴覚士を目指し、大学に入学してすぐにトークゆうゆうさんの活動や失語症について教えていただくことができ、より一層、言語聴覚士になりたいという気持ちになりました。
失語症を家族という立場からみたお話を聞かせていただきました。家族の不安な気持ち、その中でもうれしい気持ちになることがあることを知りました。沢山嬉しい気持ちになってもらえるように手助けできる言語聴覚士になりたいと思います。」
「トークゆうゆうさんのような施設があり、そこで過ごすことが生きがいになり、勇気をもらえる方がいて、さらにそれが他の方の勇気につながっていると感じ、素晴らしいと思いました。私はまだまだ知らないことばかりですが、これからたくさん学び、患者さんの目線で考え、小さな変化にも気づいて一緒に喜ぶことのできる言語聴覚士になれるように頑張ります。」
入学したばかりの1年生ですが、言語聴覚士が支援に携わる失語症の方と実際にお会いして、自分がどのような言語聴覚士を目指すかというイメージが喚起されたようです。これから4年間、目指す言語聴覚士への道をみんなで一緒に歩んでいきましょう。
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