アゲハ蝶は、アゲハチョウ科に分類される蝶の総称で、世界に550種、日本には15種いるそうです。
その中でもナミアゲハは、京都市内でもよく見かけます。
私のおうちには、患者さんからいただいたレモンの鉢植えがあり、毎年春になると新芽を出すのですが、そのころを目指して、ナミアゲハが卵を産みに来ます。
ナミアゲハの幼虫は、ミカン科の植物の葉っぱしか食べず、ミカン、レモン、サンショウ、カラタチの仲間の樹々にナミアゲハのメスが産卵に来ます。
小さな鉢植えのレモンの木は、かわいそうに、だいぶはっぱを食べられてしまい、やきもきしながら見ているのですが、鳥のフンの擬態をしている小さな茶黒色の幼虫は私の心配をよそにもりもりと葉っぱを食べ、4回脱皮をしたのちには、緑色の終齢幼虫(写真)になります。
このころになると、5cmぐらいの丸まるとしたおいしそうな?幼虫になりますが、鳥たちもそれを待っていたかのように、いつの間にか捕食してしまっています。
レモンの葉っぱが減っていくのをやきもきしながら見ていた私にとってはなんだか複雑な気分で、この食物連鎖を毎年眺めています。