ニュース

嚥下調整食について学ぶ

2年生後期の「摂食嚥下障害学演習」では、前期の「摂食嚥下障害学」で学んだ知識をもとに、実習を中心とした授業が行われます。
今回は、介護老人保健施設「茶山のさと」の志藤良子STが講師をつとめてくださり、「咀嚼(そしゃく)の評価」や「嚥下調整食」の講義を受けました。
嚥下調整食とは、咀嚼や嚥下(飲み込む)の機能が低下した方のために形態を調整した食事のことで、ゼリー状から形があるものまで、さまざまな種類があります。
授業では、いろいろな食べ物を自分たちが食べてみて、咀嚼から飲み込みまで、食物によってどのように異なる動きをしているか、また、食物の性質を口の中で感じとる実習をしました。
舌と上あごで押しつぶせるものもあれば、臼歯(奥歯)でしっかり咀嚼して口のなかで飲み込む形にまとめる必要があるものなど、食物によって形状はさまざまです。
咀嚼や飲み込む力が低下した方々に、その方の機能に合った食事を提供することは、言語聴覚士の重要な仕事の一つです。
これからは、食べ物を食べるときに、その食べ物がどのような機能の方に合うかを考える習慣をつけていくといいですね。