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教員コラム

「映画を観て・・」

10数年前、何も予定がなく、一人、繁華街の映画館で観たのが是枝裕和監督の「誰も知らない」でした。時間潰しに入った私は、内容に見入ってしまった。その監督が、今回「万引き家族」を世に放ち、好評を得ています。今度は、観たい!!という気持ちで、先日、映画館に向かいました。内容は、ご存じの方たちも多いので割愛しますが、家族という創られた愛情に満ちた幻想への期待と、日々、マスコミで伝えられる児童虐待などの家族崩壊の厳しい現実を描いていることに心が折れそうにもなりました。

親子団欒で笑顔あふれるTYのCMを、傷ついた心身で一人観ている子どもたちが現実に存在します。

社会福祉の力は、個々の人々に対する直接支援だけではなく、社会の中に隠れて傷ついている多くの人たちに、もっと向けられる必要があると、この映画は訴えていると感じています。

 

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