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学外活動

いよいよ実習大詰め。学生の涙。

随分と寒くなってきましたね。

実習もいよいよ大詰めです。
京都光華女子大学社会福祉専攻では、通年型実習を採用しています。

これは全国でもとても珍しい実習形態で
毎週1日、実習に行くというものです。

そのため5月頃から12月頃まで毎週実習に行きます。
そう聞くと「長い」と感じるかもしれませんが、
週に1度だけなので、日常の中に実習があるというイメージになると思います。

そろそろ暖かくなってきたかなと感じ始めたころに始まった実習ですが
肌寒くなってきて、いよいよ残り片手で数えるくらいの日数になった学生がほとんどです。

最後、実習で何を成し遂げたいか、これまで学んできたことを振り返りながらまとめの作業に入っていきます。

こうした通年型実習が京都光華女子大学社会福祉専攻の毎年の風景なのですが
今年はコロナ禍ということももあり、緊急事態宣言が出ている間、実習に行けないという事態が発生するなど
イレギュラーがたくさん起こりました。

そして、数人は、通年型ではなく、毎日実習に行く集中型にならざるをえない事態となりました。
集中型の場合の多くは、3週間程度、毎日実習に行くというのを2回繰り返します。

今回、巡回に行ってきたところも、前半と後半2回に分けて集中型になったところでした。
コロナ禍でありながらも、実習先が「少しでも多くのことに触れてほしい」
様々な会議に参加させていただいたり、利用者さんの相談に同行させていただいたりと
本当に多くのことを体験し、学べる実習になっていました。

しかし、巡回に行くと、学生は大粒の涙
指導者さんらと共に丁寧に話を聞くと、多くの学びがありながらも
困っている人が目の前に居ながらも、何ともできない自分の知識や力量の不十分さを感じており
それでもなんとかしたいという思いの涙でした。

指導者さんらと話をしていく中で上記の理由に加え
集中実習のため、友達と実習内容についてゆっくり話す時間がないことによる孤独大きく影響していることが明らかになりました。
また、私たち社会福祉士が関わる方々は、短期間ですぐに変化が起こる方は少ないため
短期の集中実習になると、お会いした後どうなるかがわからない、会議で話し合ったことがどのように実践されたかがわからないといったことも生じます。
そうしたことから、「あの方はどうなるのだろう・・」という思いも膨らむことがあります。
そんな思いをどのように解消すればいいのか、誰と思いを共有すればいいのかがわからず、不安が大きくなっていたようです。

学生が涙ながらに思いを言葉にしてくれたことで
指導者さんらと、仲間とのつながりの大切さを確認し
実習が終わった後も、ボランティアなどで実習先に出入りができるようにしていただけることをお約束いただけました。
また指導者さんや教員も、最後まで手厚く実習生とやりとりし、支えていくことを伝えました。

最後は笑顔で残り数日、課題達成に向けて頑張りたいと意欲的に語ってくれました。
集中型実習の良さ、通年型実習の良さはそれぞれあると思います。
今回の実習では、それぞれを体験している学生がいるため、全員で実習の振り返りをする際には
ぜひそれぞれの体験の違いについて共有してもらいたいと思っています。

浜内彩乃

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