京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 保育実践演習~理想の保育園作り~鑑賞会・発表会をしました

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保育実践演習~理想の保育園作り~鑑賞会・発表会をしました

 保育実践演習は4年生後期に実施している、4年間の保育の学びのまとめとなる授業です。これまでの授業や実習での学びの集大成として、また現代的課題を踏まえながら、グループで情報収集やディスカッションを行い、それらをまとめて「理想の保育園を作る」という課題に取り組みました。
 具体的には、パンフレット作りと園舎模型作りという2つの活動です。保育内容を支える思想、保育所保育指針や設置基準、災害対策、安全についての確認、国内のユニークな園の紹介、海外の保育など教員からのレクチャーも参考にして、各グループは盛んに意見討議を行い、画材を手に作業が進みました。

 今年度の園舎模型はいずれのグループも立体的に制作されており、保育室の配置やトイレ、靴箱への動線、園庭や中庭への行きやすさ、など再検討することができました。回遊できる構造、中庭のある園舎が複数ありました。ほっとできる畳のコーナー、絵本コーナーを設けた園、木登りのできる木、菜園、異年齢交流できるランチルームの設置など、各グループのアイデアを見ることができました。

 3週にわたって行った発表会は、タブレットを使って園舎模型をスクリーンに映し出し、模型内に人形を歩かせて動線を確認するなどしながら、細部まで皆で見合って行いました。

 理想の保育を語りあうのは前向きなことで、自分が働くなら、我が子が入園するなら、と自分に引き寄せて考えることにもなります。変えていきたい課題にも気づくことができます。学生のほとんどは、春からそれぞれの場で保育者になります。仲間と共に取り組んだ時間は、きっとこれからの支えとなるでしょう。理想の保育に向けて思考を続け、ささやかな発信を続ける保育者になっていくことを期待します。

 私たち教員も、この「理想の保育園作り」の授業研究を続けていきたいと思っています。

学生作「太陽こども園」の屋上:たくさん走れる、プール遊びと栽培もできる

学生作「太陽こども園」の1階:保育室から中庭へ、周囲も回遊できる

学生作「ひまわり保育園」:乳児棟と幼児棟は木陰でつながる

鑑賞会のようす:保育方針と保育内容を聞きながら鑑賞

タブレットを用いてスクリーンに映し出しながらの発表