2020.06.22 ベルの物語

ベルの冒険(その3)

ベルは、5階のエレベーターの前で、扉が開くのを ずっと 待っていました。

でも、扉は、一度も 開きませんでした。

そして ベルのいる大学は あまりに静かで、ベルは このまま 自分のかたちが 消えてしまうのではないか と思いました。

 

そこで ベルは、今度は外に出て、学生さんたちを 探してみることにしました。

いつもは 先生や学生さんに 乗せてもらっている台車に、今日は ベルひとりで 乗ってみました。

そして エレベーターに乗り、1階まで 降りてみることにしました。

                      (続く)

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