ヘアドネーション体験
離れてても寄り添う(その1)で予告しましたが、私が昨年丸2年伸ばした髪をドネーション(寄付)した話をしたいと思います。
写真は、この活動に賛同している美容院で切ってもらったときのものです。提供ルールに則った方法でカットしてくれます。ゴムより少し上の部分から切って、寄付しました。
美容院に行く前は、やっと寄付できるというワクワクと、あまり短い髪型にはしたくはないし、2年間我慢したのでパーマをかけたいという思いもあり、残す髪の長さの心配もありました。美容師さんからは「余裕で31㎝とれますよ。カット後の髪型を考えてから、とれる長さをとりましょう」と言われたので、そこからは、ウキウキしながら雑誌を見て、「こんな感じにしたい」と、これまで髪を切った時と同じ感覚で過ごしました。
ヘアドネーションの意義
ウィッグがあることで子どもの日々に笑顔が増える手助けになればと思い、この活動に参加しました。最近は人工毛のウィッグも発展しているので、人毛でなくてもいいのではという意見もあるようですが、直接会うことはないけれど、どこかでしんどい思いを抱えている子どもとそのご家族に、「髪の悩み、理解してます」「応援してますよ」の気持ちを届ける意味もこの活動にはあると思ってます。
そして、この活動が広がることで、どのような髪の状態であってもそのままの「あなた」「私」でいいんだと、社会も自分も受け入れられる世の中になっていくことを期待しています。
ボランティア活動をやってみたいあなたへ
ヘアドネーションをするために、数年、髪を伸ばし続けるのはある種の忍耐が必要です。
そろそろ髪をバッサリ切っちゃおうかな、ついでに寄付しちゃおうかな、そんな軽い気持ちでも参加できるのがこの活動のいいところかもしれません。ボランティア活動に無理は禁物です。
なお、コロナの影響でヘアドネーションの団体も受け入れを制限している場合もあるので、興味のある方は必ず各団体のHPをよく確認してください。
ヘアドネーションだけでなく、離れてても誰かに寄り添える活動は、他にもあるはずです。
学生たちには、自分の無理のない範囲でできるボランティアを経験することで、自らの世界を広げてくれればと思っています。