2021.06.18 こども教育の学び

小学校教員に必要なスキルを身につけていく授業(3) 〜国語科指導法〜

京都光華女子大学こども教育学科の「国語科指導法」は、小学校国語科教育の理論の理解と指導案作成や模擬授業を通して、小学校教師として必要な資質・能力を養うための科目です。

大きく次の点を学びの到達目標としています。

  • 学習指導要領に示された小学校国語科の目標や内容、全体構造、指導上の留意点、学習評価の考え方を把握することができる。
  • 3つの資質・能力(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」)の育成を踏まえて教材研究をし、その上で、主体的・対話的で深い学びを実現するための学習指導案を作成することができる。
  • 学習指導案を基に模擬授業を行うことを通して柔軟な学習指導力を身に付けることができる。

 文部科学省は、これまでの課題を基に新学習指導要領の中で「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善を学校現場に求めています。まずは、「主体的・対話的で深い学び」とはどのようなものなのか、ということを明確にしなければなりません。

主体的とは、言葉を換えれば積極的とか、自らという言葉に変換することができます。重要なことは、学習者が自ら追求したい問いや解決したいと感じる課題意識をもつことのできるきっかけを授業の中で設定することです。

対話的とは、他者との意見交流ということになります。対話の価値は、自らのものの見方・考え方を拡充することにあります。一人では気付かなかった視点からの意見を大切にすることは、多角的なものの見方・考え方の価値を実感することに繋がります。

深い学びの具体的なイメージはどのようなものでしょうか。学習者が、「深い」と感じるためには、新たな発見が必要です。そのためには、じっくりと考える必要のある新たな問いが必要なのです。

「国語科指導法」では、文部科学省が学習指導要領に示しているキーワードやキーセンテンスを丁寧に取り上げ、その意味を具体的に説明するという学習活動を通して、目的と学習内容、学習方法を関係づけた学びを深めています。

こども教育学科の学生たちは、研究室で教材研究をしたり、自主的に模擬授業をしたり、主体的に授業力の向上に努めています。

友達と一緒に教材研究
模擬授業の様子
模擬授業後の研究協議会の様子
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