京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 授業紹介 〈オンライン授業で水栽培をしました②〉

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こども教育の学び

授業紹介 〈オンライン授業で水栽培をしました②〉

「保育内容研究」は幼児教育コース・学校教育コースの4年生が履修しています。「身近な植物への関心を高めるため、保育室内・教室内でできること」をテーマに、根菜類の水耕栽培に取り組みました。にんじん、大根、さつまいも、といった根菜類のへたを水につけておくと、芽が出るのです。この水耕栽培は、かいわれ大根よりも長い期間を要します。ですから水を清潔に保つことが重要なポイントとなります。根菜類の水耕栽培は、芽が出るまで、しばらく忍耐の日が続きます。芽が出ると、成長のはやさに驚きます。多くの学生はにんじんで取り組みました。さつまいもは立派につるを伸ばし葉が茂り、見ごたえがあります。

 

 学生のレポートを紹介します。

 

「どんどん成長していく様子が面白く家族とも話題になりました。」

「保育室でも水耕栽培を行う事で子ども達の植物への関心が高まると考えます。」

「毎日のびているかな、大きくなっているかなというわくわく・ドキドキした日々だった。毎日水を変えることで愛着も湧いた。この経験から、保育者になったとき保育室内で水耕栽培をしたいと思った。」

「葉が出てからは、変化が大きいため、子どもたちが園に来る楽しみの一つになると思う。」

「今回育てた水耕栽培は、成長するスピードも早く、どんどん伸びていくことが面白く感じたため、子どもたちも興味を持つのではないかと思った。」

「植物への関心を持たせるために教室に植物を置いたり、授業内で植物を育てる授業を行ったりすることで主体的に植物についての育て方や育ち方を学んでいけると考える。」

「3本同時に育ててみました。3人の子どもが育てたとして、同じ環境で同じように水をあげたとしたら、どのような育ち方をするのか、この目で確かめたかったからです。1番左側のにんじんは他のにんじんに比べて、あまり芽が伸びませんでした。同じように育てても同じようにはならないことを実感しました。このような変化は、子どもたちの疑問を生み出し、身近な野菜を使った水耕栽培は子どもたちの関心を育てるものだと考えました。」

 

切り花や鉢植えの植物に比べて、根菜類の水耕栽培はより大きな変化があるということを体験的に学びました。「環境による教育」と謳われて久しいですが、その具体策を保育者・教員は模索し続けます。1年後に保育者・教員になっていく学生らが、この根菜類の水耕栽培の取り組みの感動をもとに、それぞれの保育/教育現場でふさわしい形にして実践していってくれたら、と思います。

 

(園庭・校庭・室内環境のデザイナーである仙田考さんのアイデアを参考に、水耕栽培の授業を行いました。)

根菜類の水栽培です