光華幼稚園の子どもたちとの交流保育、最終回です。満3歳児のもも組さんが来てくれました。「♪ピヨピヨちゃん」のまねっこ遊びから始まりました。動きを一種類の単純な動作にして、だれでもがまねできるように考えていました。それでも「できなーい」という子どもがいたのですが、その子がしている動作を取り入れて、まねっこできるようにしていました。柔軟に動けるようになった姿を嬉しく思いました。
絵本を読み始めると、子どもたちがぐっと集中して聞いています。明るく明瞭な声で、子どもたちの方を見ながら読んでいることから、子どもたちも聞きたいと思ったのでしょうね。絵本が小さかったので、後ろの子どもにも見えるようにするにはどうしたらよいかなとの課題も残りました。
絵本の主人公が星を探しにいくお話だったことをいかし、「星を探しに行こう」とあらかじめ部屋の中にちりばめておいた星を探し、見つけた星を思い思いにツリーに貼ることを楽しみました。星もツリーもかなり多めの準備がされていました。大人であればツリーの頂に星を貼るところですが、子どもの中にはたくさん貼るということを楽しむ子どももおり、思う存分思いを形にすることができました。
お迎えに来られた園長先生から後ほど聞いた話では、大学から園へ戻る道中、子どもから「♪ぴよぴよちゃん」の大合唱が始まったのだそうです。満3歳児の子どもが口ずさみやすく、親しみのある言葉やメロディーであったことや、一緒に遊んだ楽しさが思い起こされたのでしょう。「大学に行ってお姉さんと一緒に遊んで楽しかったよ!」と体全体で表現してくれているのだと感じました。
嬉しいですね。
これまで行ってきた5回の交流保育では毎回振り返りをしてきました。交流の内容が子どもの発達にそっていたのか。子どもたちはどんなことを楽しみ、楽しめなかったのか、その要因は何だったのか。保育者としての言葉かけや環境設定は適切だったか。毎回、その答えを子どもたちの姿から学びました。それらの学びを全部つめこんで最後のグループがあるので、今日の成果はみんなの成果ですね。
この後の授業では、グループで作成した指導案を交流の実際から振り返り、一人ひとりが自分の保育指導案として再度作成します。次年度は2年生となって初めての保育実習へ赴きます。今回の授業で得た学び、そして自分には足りないと感じた課題をしっかりと身に付け、取り組んでいってほしいと願います。
