専攻紹介 [健康スポーツ栄養専攻]


栄養・スポーツ教育の両面から人々の健康をマネジメントする実践指導力を身につける
栄養学を基に健康維持に効果的な身体の動かし方を指導できる人材、多様な食に関わる知識を基にメニュー開発から販売・広報活動ができる人材を育てます。


学びのポイント
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スポーツ栄養・健康について
理論と実践で学ぶ一般の方からアスリートまで幅広い対象者の健康状態や生活習慣に合わせて、適切な栄養素を摂取するための食事や栄養補給の方法を学びます。また、併設の幼稚園・小学校への食育や福祉施設での実習など、知識を定着させ実践力を身につける機会が多くあります。健康スポーツ分野においては、健康維持に効果的な身体の動かし方について、トレーニングやエクササイズを体験しながら実践的に学びます。
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NEWメニュー開発などを学べる
食マネジメント分野を新設栄養士の立場から「食」をトータルプロデュースする「食マネジメント」分野がスタート!フードビジネス分野で活躍できるよう、メニュー開発に関わる生産から販売・広報活動など、これまでの栄養士の枠を超えた学びを準備しています。さらに、海外研修などを通じて、異なる文化や価値観に触れることで、多様な食の展開ができる栄養士の育成につなげていきます。
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子どもの心身の成長を支える
教育現場での指導力を養う教育の現場で栄養とスポーツの両面から指導を行う力を育成しています。4年次での教育実習や臨地実習など、現場での経験を重視したカリキュラムを用意。また、中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)の資格取得・採用試験合格に向けて手厚いフォローも行っています。
採用試験をサポートする教職・保育職支援センターとクラスアドバイザー(学科の担当教員)が連携し、習熟度に合わせた指導を実施。体育の先生になる夢を支えます。教員採用試験に向けた対策
- 教員採用試験対策講座
- 教員採用模試
- 習熟度別クラス
- 実技試験対策 など
取得可能な資格・免許状
●栄養士
●中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)
●健康運動指導士(受験資格)
●健康運動実践指導者(受験資格)
●公認スポーツ指導者※1
●栄養教諭二種免許状
●障がい者スポーツ指導員(初級)
●専門フードスペシャリスト(受験資格)
●フードスペシャリスト(受験資格)
●食生活アドバイザー®(2級・3級)
●フードコーディネーター(3級)
●管理栄養士(国家試験受験資格)※2
※1 受験時、共通科目Ⅰ・Ⅱ(講習・試験)免除。
※2 実務経験1年以上が必要。
授業紹介

健康スポーツ指導法Ⅵ(陸上競技)(中・高保体免許必須科目)
陸上競技の各種目に関して、保健体育科教員に求められる基礎的な運動技能から、生徒が適切に競技を行うための指導法や審判法を習得する授業です。学生自らが身体を動かし、各種目の技術的なポイントを学びます。また講義の終盤では生理学やバイオメカニクスの知識を習得。体の構造を深く理解することで、より効果的な指導方法の定着を目指します。

応用栄養学実習(栄養士必須科目)
ライフステージの各段階や運動時に起こりやすい特有の食生活上の課題について、グループで検討し、栄養マネジメントに必要な知識・技術の活用方法について理解を深めます。授業では、献立の作成や栄養価計算など栄養管理の模擬体験を実施。各症例において、注目する栄養素の評価項目、評価基準、結果の理解など、実践に必要な基本的な技術の習得を目指します。
学びのステップ
健康スポーツ分野
&
食マネジメント分野
1年次
健康や運動の基礎理論を学ぶ
健康スポーツ概論
健康づくりのために運動やスポーツがどのように役立つのかを学び、運動・スポーツを行うことの重要性について考えます。
1年次
栄養に関する基礎知識を身につける
調理実習基礎
栄養や健康に関する基礎知識を習得し、調理実習などを通して基本的な食品の取り扱いや調理の基礎を学びます。
2年次
運動やスポーツを科学的理論に
基づいて理解する
スポーツ心理学
健康スポーツ指導法
スポーツ栄養学
運動やスポーツの特性について、理論と実践から科学的に理解していきます。
2年次
ライフステージに合わせた
実践方法を学ぶ
食生活と調理実習
スポーツ栄養学
栄養学の基礎知識と実践法を学び、多角的な視野で栄養管理に取り組む力を養います。さらに、海外研修を通して、グローバルな視点を身につけます。
3年次
科学的根拠に基づいた
運動・スポーツ指導法を習得する
コーチング論
スポーツマネジメント論
コーチング論、スポーツマネジメント論などの科目を通して、高度な科学的知識に基づいた運動・スポーツの指導方法を学びます。
3年次
食をトータルプロデュースする
力を身につける
給食マネジメント実習Ⅰ・Ⅱ
大量調理などの実習を通して実践力を養い、食品製造からフードビジネス(メニュー開発など)まで、食をトータルプロデュースする力を修得します。
4年次
健康教育を実践し、多面的な力を養う
インストラクター現場実習
教育実習(中・高)Ⅰ・Ⅱ
教育実習やスポーツチームへの運動指導などを通して健康・運動・栄養・心理などの多方面から健康教育を実践できる力を身につけます。
4年次
知識と技術を実践に活かす力を身につける
臨地実習
栄養教育実習
給食運営の現場での校外実習や卒業研究を通して、自ら課題を見つけて取り組むことで、社会で必要とされる栄養士の知識を修得します。
主な実習先
●臨地実習(給食施設)[4年次:5日間]
- ●(株)不二家商事 ・ 一冨士フードサービス(株)
- ●日本老人福祉財団 京都ゆうゆうの里
- ●みおつくし福祉会 大阪市立淀川寮
- ●裕榮福祉会 認定こども園 たちばな保育園
●中学・高等学校教諭一種免許状
[教育実習][4年次:15日間]
●栄養教諭二種免許状[教育実習]
[4年次:5日間]
- ●各出身校や京都市内の学校※での実習
※出身校が遠方のため京都市内での実習を希望する場合など
資格取得までのサポート
SWIPEしてご覧ください

大学院進学者メッセージ

京都教育大学大学院 連合教職実践研究科
健康科学部 健康栄養学科 健康スポーツ栄養専攻 4年生
(京都府立 西城陽高等学校出身)
保健体育の学びを追究し
子どもたちに運動の魅力を伝えたい。
中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)や栄養士、栄養教諭二種免許状などの複数の資格が取得できることに魅力を感じて入学。在学中の学びから保健体育教育の理論をさらに深く研究したいと考え、大学院への進学を決意しました。進学先の大学院を決める際には、学科の先生方や教職・保育職支援センターの先生方にさまざまな大学院へ直接連絡を取っていただき、豊富な情報を基に進路を選ぶことができました。大学院では現役教職員の現場での経験を参考にしながら、教育における諸問題の議論や研究を重ねていくつもりです。そして大学院での学びを生かし、将来は中学校の保健体育科教員になりたいと考えています。中学校での保健体育の授業は、生徒のその後の運動習慣に大きな影響を与えます。運動に苦手意識を持つ生徒にも、体を動かす楽しさを知ってもらえるような指導を行いたいです。
卒業生メッセージ
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栄養分野
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スポーツ分野

フジ産業株式会社 京都市立市神川小学校
健康科学部 健康栄養学科 健康スポーツ栄養専攻 2016年度卒業
(京都府立 鳥羽高等学校出身)
卒業後に管理栄養士の
資格を取得。
ますます活動の幅を
広げていきたいです。
小学校の給食室に調理員として勤めています。学校給食の魅力は食べる人の笑顔を直接見られること。現在は副主任として、現場全体を見て指示を出すのも仕事のうち。常に周りに気を配らないといけない大変さはありますが、児童や先生に「おいしかった」といってもらえることがやりがいになっています。在学中に経験した大量調理の実習や、学校や病院などを幅広く訪問して実践的に学んだことが、今の仕事に生きています。将来的には病院や施設などでの栄養指導にも挑戦したいと考え、管理栄養士の資格を取得。働きながら国家試験合格に向けて勉強するのは大変でしたが、週に1回は大学を訪れ、先生方にアドバイスをいただくなどして対策を行いました。これまで学んだ知識を生かして今後も経験を積み、献立作成や栄養指導にも関われるようになりたいです。

株式会社LAVA International
健康科学部 健康栄養学科 健康スポーツ栄養専攻 2017年度卒業
(京都府 私立京都光華高等学校出身)
お客さまの人生を豊かに。
ヨガを通して充実した生活を届けたい。
子どものころから水泳をしていたり、学生時代は陸上部に所属していたりと体を動かすことが好きでした。スポーツに関連する仕事に就きたいと思い、健康スポーツ栄養専攻に入学。現在はホットヨガのインストラクターをしています。お客さまと信頼関係を築くことで、安心してレッスンを楽しんでいただけるよう意識しています。レッスンでお客さまに体を動かすコツを伝えられたときや、自分のヨガスキルをさらに向上できたときに、大学で学んだ指導法や関節の動きなどの人体の動きの知識が生きていると感じます。レッスンを通して、私自身も自分を見つめ直すことができますし、ヨガを通して人生が良い方向に変化するのを実感できています。充実したヨガライフを通して、一人でも多くのお客さまの人生を豊かにできるようにがんばりたいです。
就職
就職率100%

※就職率=就職者 / 就職希望者
※2022年3月卒業生実績

目指せる進路・就職先
栄養分野
●栄養士(サービス分野・医療分野)
●食品会社
●給食関連企業・外食産業
●栄養教諭
など
スポーツ分野
●中学校・高等学校保健体育科教諭
●スポーツクラブ(栄養・運動指導員)
●スポーツ関連企業(商品開発など)
●ヘルスケア関連企業
など
その他
●教育委員会
●保健所・学校
●病院・福祉施設
●大学院進学
●一般企業
など
㈱エクスティード/㈱LAVA International/日清医療食品㈱/富士産業㈱/㈱LEOC/シダックス㈱/㈱塩梅/フジ産業㈱/ハートスフードクリエーツ㈱/㈱グリーンハウス/滋賀県立野洲養護学校/京都市教育委員会/㈱ロマンライフ/㈱はま寿司/佐竹食品㈱/合同製鉄㈱/北おおさか信用金庫/㈱ビッグモーター/㈱パンプキンズコーポレーション/㈱ウッドワン/一般財団法人 日本老人福祉財団 ゆうゆうの里/㈱ドラッグストアモリ/シミズ薬品㈱/陸上自衛隊
※2022年3月卒業生実績
学び応援プログラム 五輪メダリストから学ぶ!! トップアスリートの健康管理
「基礎ゼミ」「スポーツ栄養学実習」などの授業では、本学客員教授で2008年北京五輪陸上競技(男子4×100mリレー)で銀メダルを獲得した朝原宣治氏(大阪ガス(株))を講師に招き、特別講義を行っています。トップアスリートの経験に基づき、スポーツ選手の健康管理や目標達成のための思考などについて深く学び、運動指導の実践に広く役立てることができます。また、1年次の基礎ゼミでは、一般社団法人CAREERLABOの小松仁美氏を招き、自立して働く女性の経験談を聞く機会も用意しています。1年次から女性としてのキャリアについても考えを深めることができます。

長年磨きをかけて築き上げられた京都の食文化や調理法は、海外からの注目度も高く、京都府無形文化財に指定されています。食マネジメント分野では、キャンパスのある京都の地の利を生かし、京料理にちなんだ授業を展開。和食専門の職人や講師をお招きして京料理を学びます。さらに、和菓子専門の職人から直接手ほどきを受けることも。自分で創作した和菓子に感動すること、間違いありません。一緒に楽しく食文化を学びましょう。

語学留学だけでなく、専門に合わせた海外研修プログラムが充実しています。スペインでのスポーツ栄養研修に加えて、アメリカ栄養士研修、ニュージーランド食文化研修など、多彩なプログラムから自身の興味のある分野を選択できます。例えばスペイン研修では、アスリート専属シェフから、一流アスリートが求める食事やコンディションおよび目的に合わせた「スポーツフードレシピ」の作成方法について学ぶことができます。現地のスーパーや市場で購入した食材で調理する「学び」と「チャレンジ」が融合した実践型プログラムを体験してみませんか。

教員・学生の声
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教員の声
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学生の声

原 正美 教授
専門知識を深めて、グローバルな視点から
多様な社会とのつながりを考えます。
本専攻では、栄養とスポーツの両面から多様な社会と未来につながる力を持つ人材を育成します。専門知識を深めて、グローバルな視点から多様な社会とのつながりを考えます。 卒業後は、寄り添う心と未来を切り拓く行動力と実践力を兼ね備えた、栄養とスポーツのスペシャリストとして、さまざまなフィールドで活躍できます。

H.Yさん 3年生
京都府 私立京都文教高等学校出身
お世話になった中高時代のコーチのように
スポーツや栄養の指導を通して、
人に自信を与えたい。
中学・高校とスポーツを続けており、栄養と運動に興味がありました。その両方を学べるカリキュラムに惹かれて入学。栄養士から体育科教員まで、目指せる職業が幅広い点も進学の決め手です。「保健体育科指導法」の授業では、模擬授業やプレゼンなどのさまざまな授業形態を通して、堂々と説明や指導を行う実践力が身についたと感じています。また、先生方の中には現役の高校教員の方もおられ、指導現場のリアルな声を聞けるのもありがたいです。将来像として目指しているのは、昔お世話になった部活のコーチ。教え子たちの精神面にも寄り添い支え、自信を与えられる指導者になれるよう、日々励んでいます。