2024.11.14 おしらせ

健康スポーツ栄養専攻の保健体育科教員養成 

 京都光華女子大学健康栄養学科の健康スポーツ栄養専攻では、令和2年度卒業の学年から、中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)の教職課程を設置しています。本専攻は定員40名と少人数ですが、毎学年10名前後が保健体育の教員免許状取得を目指しています。

 「スポーツが好き」「スポーツに関係する仕事をしたい」と思う方にとっては、体育教師は憧れの職業ですよね。保健体育科の採用試験はどの自治体でも高倍率で、なかなかの狭き門なのですが、本学は今年度、京都府・京都市において、正規採用者を輩出することができました。

 この記事では、健康スポーツ栄養専攻における保健体育科教員養成の特徴についてご紹介します。

 

  • 栄養の専門知識を持った体育教師になれる!

 体育系の大学でも栄養学を学ぶ機会はありますが、あくまでたくさんある授業の1つという位置付けで、そこまで専門的な知識を身につけることはできません。一方、本学の健康スポーツ栄養専攻は栄養学関係の授業が充実しており、卒業時に栄養士資格が取得可能です。

 そして、保健体育の免許状だけでなく、栄養教諭の免許状も取得することができます。保健体育と栄養教諭の免許状が同時に取得できる大学は全国でも非常に珍しく、履歴書を見せた時に良い意味でびっくりされることは間違いありません。

 近年、スポーツ指導における栄養指導の重要性が認知されるようになってきましたが、学校現場にはまだまだ栄養の専門知識をもった人材は不足しています。栄養の専門知識を持った体育教師は現場で重宝されること間違いなしです!

 

  • 少人数だからこそ!きめ細やかな指導

体育系の大学では百~数百人単位の学生が保健体育の教職課程を履修しますが、このような規模では教員も一人一人の状況を把握できず、個に応じた指導は不可能です。基本的に、学生の自助努力に任されていると言っていいでしょう。

一方、健康栄養スポーツ専攻では少人数体制であることで、一人一人のニーズに合わせた指導を行うことができます。教育実習前にも、全員が一時間分の模擬授業を経験しています。このような丁寧できめ細やかな指導は、マンモス大学では絶対に受けられないものです。教員採用試験でも公立私立を問わず模擬授業は頻出ですから、早いうちから模擬授業の経験を積んでおくことが非常に大切です。模擬授業だけに限らず、これから紹介する教員採用試験対策も少人数の学科だからこそ可能なのです。

 

  • 充実した教員採用試験対策

 教員採用試験は一般的に①面接試験、②実技試験、③論作文試験、④筆記試験、⑤模擬授業という構成です。京都光華女子大学ではいずれの形式の試験についても、充実した対策を提供しています。

 

■面接試験対策

近年はどこの自治体でも人物重視の傾向が強まっています。採用試験の数ヶ月前から、本番さながらの面接練習を何度も行います。面接は場数を踏むことが大切なので、しっかりこなせば必ず上達します。他学科の学生とも一緒に、集団討論(グループディスカッション)の練習にも取り組みます。

(※こちらの記事もご参照ください → 教員採用試験の模擬面接を実施しました。

 

■実技試験対策

体育教師は自分の専門種目に限らず様々な競技を教える必要があるため、採用試験では実技試験も課されます。自治体によって種目は異なりますが、陸上(ハードル走など)、水泳、マット運動、球技、武道などが課されることが一般的です。学科教員や学外指導者による実技対策を毎年行っています。

 授業の空き時間を利用して、体育館等で自主練習をすることもできます。

(※こちらの記事もご参照ください → 体育教員を目指して実技の特訓を行いました!

 

■筆記試験対策

教員採用試験では、実技や面接だけでなく、保健体育科や教職全般に関する専門知識、さらには社会人として必要な一般教養についての筆記試験が課されます。教師たる者、文武両道でなければいけないということですね。「テスト勉強は不安だ」という方もいらっしゃると思いますが、ご安心ください。教職担当教員による対策講座を実施し、教員を目指す学生をサポートします。自治体ごとに傾向は決まっていますから、過去問を用意し、早め早めに取り組んでいけば絶対に乗り越えられます。

 

■論作文対策

 ほとんどの自治体で小論文試験が課されます。これも型が決まっていますから、コツを知った上で練習を積めば、今は「作文は苦手」という方でも必ず上達します。ただし、そのためには自分の書いた文章を人に見てもらい、添削してもらう必要があります。本学では、校長経験者の教職アドバイザーが、一人一人丁寧に添削を行います。

 

■模擬授業対策

 「保健体育科指導法」の授業や教育実習の事前指導において、学習指導案と呼ばれる授業計画書の作成方法や、実際の授業のテクニックを学びます。これが必ず採用試験にも生きてきます。

 採用試験の模擬授業は10分前後の短時間で行われるため、専任教員の指導のもと、何度も何度も繰り返し練習します。

 

※これらの対策講座は「教職・保育職支援センター」と協働して実施します。是非、センターの紹介ページもご参照ください。

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