2025.05.16 各種実習

臨地実習(給食実習)の紹介 第1弾

こんにちは!教員の原です☺✨
今回は健康スポーツ栄養専攻で4年次に行う「臨地実習」についてご紹介します。

この実習では小学校、事業所、老人ホーム、福祉施設、保育所など、さまざまな施設に1~4人のグループで5日間訪問し、給食の現場を体験します。

今年は13施設にご協力いただきます。

学外での実習は緊張もありますが、利用者さんの声に直接触れ、管理栄養士の仕事ぶりを身近で知ることで、学生たちは多くの学びと発見を得ています。

今回はそのうち、「K老人ホーム」の2024年度実習報告のまとめをご紹介します☆彡

 

臨地実習の主な内容を教えてください🌸

「K老人ホーム」内の給食事業部にて、約1800食を提供する現場で実習を行いました。

仕込みや盛り付け、配膳補助など調理の基本的な流れに加え、特養・養護で異なる利用者の食形態やニーズに合わせた対応を経験。

手作りや行事食にも積極的に関わり、栄養士の役割を実感できる5日間でした。

 

実習前にどのような準備をしましたか?🔪

調理器具(包丁やピーラー)の扱いに慣れておくことや、体力づくりを意識した生活を整えました。

施設の概要、提供食数、利用者の特性を事前に調べ、スムーズに作業に入れるよう予習も行いました。

衛生管理や食形態の知識を復習し、実践力を高める準備を進めました。

 

事前課題はどうでしたか?🌸

事前課題はおやつの献立を考えてくることで、その献立を実習中に提供するというものでした。

季節感や彩り、食べやすさに配慮したメニューを工夫して考えました。調理の工程や盛り付けも行い、利用者の方から「おいしかったよ」と声をかけていただけたことが、とても嬉しく心に残っています。

自分のアイデアが目の前の人に届くことの喜びを体感し、「食を通じて人を笑顔にできる」という実感が得られました。

 

④実習中、難しいまたは大変だと感じたことは何ですか?🍲

大量調理の中で、スピードと丁寧さを同時に求められることが難しかったです。

とくに包丁の扱いや盛り付けの分量調整には苦戦し、作業をしながら判断する力が必要だと痛感しました。

また、利用者の嚥下機能や咀嚼力に応じた食形態の理解と、それに合わせた調理工程を学ぶ中で、専門的な視点が求められる場面が多くありました。

自分の作業が利用者の安全や満足に直結していることを意識するほど、責任の重さも感じました

 

⑤実習で発見した課題と問題は何でしたか?🌸

ゼラチン濃度や分量の感覚など、現場ならではの細かい調整が難しいことに気づきました。

また、作業効率を上げながらも丁寧さを保つ工夫や、スタッフ間での連携・声かけの重要性も大きな課題として感じました。

食の安心・安全を支えるには多くの配慮が必要であることが理解できました。

 

⑥実習中、うれしかったこと、印象に残ったことは何ですか?☺✨

おやつを提供した際、利用者様から「おいしかった、ありがとう」と笑顔で声をかけてくださったことが嬉しく今でも印象に残っています。

また、行事食の盛り付けでは、見た目の華やかさに喜んでいただけたことが印象的でした。

厨房で働く方々の連携や丁寧な仕事ぶりを間近で見て、「食は人を支える大切な力だ」と実感しました。

自分もその一員として携わることができたことが大きな自信になりました。

 

⑦後輩へのアドバイスをお願いします(*^^*)

実習では、包丁や調理器具の扱いに慣れておくこと、体力をつけておくことがとても大切です。

1日中立ちっぱなしの作業になることも多く、足腰の疲労は想像以上です。

日ごろから簡単な調理でも手を動かす習慣を持ち、食材の扱いに慣れておくと安心です。

また、何よりも大切なのは、明るい挨拶と積極的な姿勢です。

自分から動くことで学びの幅が広がり、現場の方々とも良い関係が築けます。

分からないことは素直に質問し、失敗を恐れずチャレンジする気持ちを大切にしてください。

緊張する場面もあるかもしれませんが、自分のペースで一歩ずつ進めば大丈夫。

楽しんで実習に取り組んでください!

 

実習生を受け入れていただいた施設の皆様方、お陰様で実りある実習で知識を得ることができました。

ありがとうございました☺✨!!!

事前課題で考案したあじさいヨーグルト
あじさいヨーグルトの写真
衛生に関する事前授業の様子
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