京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 人生100年時代の健康寿命の延伸

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教育研究③:健康生活

人生100年時代の健康寿命の延伸

近年、厚生労働省の提起している「人生100年時代」のフレーズをよく見聞きします。厚生労働省でも「人生100年時代構想会議」が定期的に開催されています。

以下の厚生労働省データのように、平均寿命も時代が進むにつれ高くなっています。厚生労働省データでは、百寿者(100歳以上の方)は2022年9月で9万526人で、今後いっそう増加すると推計されています。

1980年 男性73.4歳、女性78.8歳
2021年 男性81.5歳、女性87.6歳

厚生労働省の2019年の調査では、健康寿命と平均寿命は以下のデータとなっています。健康寿命は、認知症、寝たきりなどで日常生活が制限されずに生活できる期間を意味します。

健康寿命 男性72.7歳、女性75.4歳
平均寿命 男性81.4歳、女性87.5歳

健康寿命と平均寿命のあいだに、男性で8.7歳、女性で12.1歳の開きがあります。このデータは、女性の場合、制限された日常生活を平均的には75歳頃から12年間ほど過ごすことを示します。
誰しも、日常生活をきたさない長寿を望むのところです。医療技術の発展などにより平均寿命を延ばすことも重要ですが、食事、運動、社会参加、心の平静など多方面での健康増進により健康寿命を延ばすことは、本人、家族、社会にとって重要といえます。
人間健康学群は、本学の3つの学部等連携による学科のため、3学部の健康に関する重点領域を複合的に学び、多方面における健康増進サポートにに必要な知識や技能を学びます。健康寿命の延伸のサポートは、高齢者だけではありません。乳幼児期から児童期、青年期、壮年期、老年期まで、つまり生誕から最期までの健康行動が、人の健康寿命に影響します。そのため、すべての年齢層の人が健康増進サポートの対象となります。ぜひ健康を幅広くトータルに学びましょう。

(文責:酒井浩二)