京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 株式会社山田製油で工場見学&社長講話視聴

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株式会社山田製油で工場見学&社長講話視聴

人間健康学群のブログ記事で紹介のように、「きょうと府内定着等推進事業」の「企業連携PBL」に、事業名「調理プロセスのSNS発信による健康増進と食のQOL向上」で採択され、株式会社山田製油(以下、同社)と連携して取り組んでいます。その一環で、本社の桂工場を来訪させて頂きました。

最初に、南丹市の胡麻工場内を社員様がzoomで実況中継しながら講義頂きました。ごまから上質で香り・風味のある油を取り出す過程、取り出した後の油粕の活用など、実際の機械・器具やごま・ごま油をzoom画面に映して頂きながら講義頂きました。見学の学生が3年生で就職活動開始時期でもあり、同社の入社志望理由も詳しくご説明頂きました。

次に、本社の桂工場を見学させて頂きました。ごまの輸入先、各輸入先でのごまの特徴の違い、その違いにより社員が経験に基づき製造過程(圧力、時間など)を微妙に変えているなど、良いものを作ることへの徹底、プロフェッショナルを垣間見ることができました。練りごま(黒)と練りごま(白)を試食させて頂き(商品はこちら)、前者はずっしり濃厚でほんのり甘め、後者はねっとりライトで甘めな印象で、はちみつと混ぜて食パンにぬって食べても美味しいそうです。

最後に、社長から講話・談話頂きました。同社の理念、今後のビジネス展開、大学院でのご研究(査読ありの学会誌の論文も頂きました)、本プロジェクトで学生に期待すること(主に以下3点です)、就職活動・進路形成についてなど、多岐にわたる同社のビジネスや人生教訓などご談話頂きました。

 1.無添加で健康に良い食品の重要性をいかに社会に広めるか、特に次世代を担う子どもの健康のために。その1つとしてマクロビオテックを勉強する。
 2.同社の商品をいかに社会に広めるか。健康志向食品の店舗だけでなく、スーパー、コンビニなど広く流通している小売店など。
 3.上記の2点を念頭に置きつつ、楽しく同社の商品を使った調理してSNS等にアップ。その過程で、若い感性で調理・料理について提案や相談等あれば、同社の女性社員2名様に学生がお尋ね。

また、女性社員様より、ヨーロッパに出張されて同社のごま、ごま油を使った調理や商品などの調査、日本とヨーロッパとの食文化の違いなどのお話も講話頂きました。

大学に戻り、社長の論文を講読し、マクロビオティック、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」などの図書や日経BP記事などを図書館で貸し出し・検索して、学生と一緒に講読・議論の予定です。

本学の人間健康学群では、健康により食べ物の栄養素や製造過程を学ぶ栄養学、健康によい食生活・食習慣を取るための方策を考える教育学、健康により食商品の流通・販売促進を学ぶビジネス学など、多様な観点で食と健康について考えます。

(文責:酒井浩二)

山田製油の桂本社で工場見学

工場内のごま関連の製造機械

山田社長の論文「食品ロスの製品化」