京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 地方創生と京北地域の活性化

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教育研究⑦:地方創生

地方創生と京北地域の活性化

日本に限らず外国も同様ですが、一国内には必ず都市と地方があります。日本で、地方の活性化にむけて「地方創生」として全国的に活動されています(詳細は内閣府地方創生推進事務局など)。

地方の中でも、人口減少が著しい過疎地域がたくさんあります。過疎地域とは、人口の著しい減少に伴って地域社会における活力が低下し、生産機能及び生活環境の整備等が他の地域に比較して低い地域を指します。2022年4月の総務省データでは、日本の885の市町村が過疎地域に指定され、今後の増加が推計されています。また、国土交通省の推計によりますと、2040年には全国896の市区町村が「消滅可能性都市」に該当することになり、うち523市区町村は人口が1万人未満となり消滅の可能性がさらに高くなります。しかし同時に、国民が基本認識を共有して適切な対策を打てば、人口の急減を回避して将来安定的な人口規模を得ることができると提言しています。

地方が消滅していくと、地方で生産された農作物等が都市に搬送されない、さらに都市の過密化につながる等の社会問題が生じます。地方創生は、地方、都市の双方にとって、つまり日本全体にとって大変重要な取組です。

過疎地域では、特に若い世代の人口減少に伴い、ブログ記事のように、移動課題など地域住民の健康に影響しうる社会課題が生じます。一方、過疎地域は、地産品、自然、文化、風習、歴史などの宝庫であり、国内外からの観光客を増やせる資源があります。地方創生の観点で、こうした過疎地域の社会課題や豊かな資源を明確化し、その課題解決や活性化に向けたアクションリサーチ研究を、京都市右京区の京北地域で行っています。京北地域で多くの研究テーマがあり、ぜひ人間健康学群で一緒に研究できれば理想的と考えています。

ブログで、その活動の一端をご紹介していきます。

(文責:酒井浩二)

京北の田園

京北の河川

京北の森林