京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 京北地域での林業と木工体験

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教育研究⑦:地方創生

京北地域での林業と木工体験

京北地域は、京都市右京区の一地域で、面積は217.68平方キロメートルで、京都市全体の4分の1を占め、93%は森林の中山間地域です。京北地域は、周山、山国、黒田、弓削、宇津、細野の6つの地区で構成されています。

そのような森林資源が豊富な京北地域の弓削地区で、株式会社京北木こりビレッジ(井口木材)さんは林業を営まれています。日本で使用される木材加工品のほとんどが海外材の輸入品のなかで、山の管理・木材の伐採から加工・商品化までを一元化することで国産材を普及させ、「山を守り、里を育む」ために仕事をされています。

また、京北地域内で多様な体験コーナーも提供されています。2023年9月18日(月)に、「木工体験」としてお箸づくりをしてきました。作り方はシンプルで、以下1から3で完成です。

1.京北の上質な直方体の木材を2本頂き、細長く傾斜したへこみ部分に木材をはめて、ミニかんなで削っていきます。削り方に制約はなく、削る箇所やお箸の太さなども自由です。
2.削った後、紙やすりでお箸をこすって表面を滑らかにします。
3.ご担当者の方に長さを整えて頂いて完成!

上記の木工体験のほかにも、4輪バギーのクワッドツアー木こり体験ツアー等の体験も提供されています。また、道の駅「ウッディー京北」(ブログ記事で紹介しています)でお弁当や大福(画像です)、レトルトなど販売されています。

海外材の輸入が増え、価格競争がし烈になり、国内での林業の従事者が減っています。そのような背景の中で、京北地域の森林資源を最大限に活かし、国産材を普及させ、雇用を創出し、観光客も呼び込む事業を展開されています。京北木こりビレッジ(井口木材)さんは、京北地域の地層創生の重要な役割を担われていると思いました。

(文責:酒井浩二)

京北木こりビレッジ(井口木材)さん

お箸づくり体験

完成のお箸と箸置き

黒豆塩つぶ大福です。美味しいです!