ニュース
2024.09.30 イベント第9回 短大フォーラムを開催しました
9月10日(火)~11日(水)の二日間、本学を会場校として、愛知文教女子短期大学、大妻女子大学短期大学部、本学(京都光華女子大学短期大学部9、香蘭女子短期大学、中京学院大学短期大学部、松本大学松商短期大学部の共催、日本私立短期大学協会の後援で、第9回短大フォーラムを開催しました。
2016年度、本学で始まった「短大フォーラム」は、その後新型コロナ時代のオンデマンド開催を含め、途切れることなく全国各地で開催されてきました。そして、第9回を迎える2024年度、京都へと戻ってきました。
参加者数は、グループワークベースでみると、8短大、約90名でした。
今回のテーマは「創」(危機なんやったら創ったらえぇんちゃう)です。短大の危機が叫ばれている今、ならば、自分たちで理想の短大を創ってみようということで、「新たな短大創り」を念頭に置いて、さまざまな企画に取り組みました。以下、2日間の内容について簡単にご報告します。
なお、短大フォーラムについての学生ブログについては、次をご覧ください。
★第9回短大フォーラムで学生実行委員長役を経験しました!~H.I.さん
★第9回短大フォーラムのプレゼン大会で優勝しました!~Y.S.さん
1日目(9/10)は、オープニングの後、京都の伝統産業である西陣織の「株式会社細尾」の細尾会長に「伝統産業からクリエイティブ産業へ」というタイトルで講演いただきました。売り上げが10分の1に落ち込むという、短大の危機どころではない危機的状況から、さまざまなイノベーションを経て、世界を対象に西陣織を広げ、織物の新たな価値を作り続けておられる細尾会長のお話は、分野は異なるとはいえ、短大の私たちにとってもとても刺激になるお話でした。
続いて、「授業を創る」「企業を創る」「アイドルを創る」という3つの分科会に分かれて、短大を「創る」さまざまな先進的な経験について学びました。「授業を創る」では、西澤氏(マインドシェア)に全国の大学のユニークな授業を紹介いただきました。「企業を創る」では、本学OGの吉本氏に短大卒業後起業された経験を語ってもらいました。また、「アイドルを創る」では、澁谷氏(北海道武蔵短期大学入試広報課)に「自分の隣の友人をアイドルとしてプロデュースしてみよう」という観点からの学生中心の新たな組織つくりについてお話しいただきました。
1日目の最後は、学生、教員、職員混成のグループ(16グループ)を作りグループワークを行いました。講演会、分科会をヒントに、各グループが、グループとしての独自の視点から「短大を創る」作業を行いました。
1日目のグループワークが終わった後は懇親会です。夕食をとりながらゲームを行い、グループ内の交流はもちろん、グループを超えた交流を楽しみました。
2日目(9/11)は、朝からグループごとにグループワークの続きを行いました。どのような観点から「新しい短大」を創るのか、アイデアを形にしてさらに発表のためのスライドにまとめていきます。2日目の昼食は「パワーランチ」でした。各グループともランチをとりながら作業を進めました。
午後は、2会場に分かれてプレゼン発表会を行いました。講演・分科会にヒントを得た新しい講座の設置、18歳以上を対象とした職業体験「キッザニア オーバー18」/「タンザニア」という授業の提案、最近はやりのMBTIを活かしたイベントの提案、コミュニケーションに特化した授業とその成果を学内のボランティア等で発揮できる新しい仕組み、全国の短大が協力した多職種連携授業、全国の短大を巻き込んださまざまなテーマのグランプリの提案、「全人類を笑顔に学科」等のユニークな学科の提案、学生の意見をまとめる新しい仕組みの提案、学生のアクティビティの新たなポイント制度の提案、大手レジャーランド/ショッピングモールとの連携、地域の短大連携を核とした新しいスマートシティの提案等々とユニークな発表ばかりでした。
短大フォーラムの最後は表彰式/閉会式です。表彰式では、投票で選ばれた各会場の優勝チーム2チームがまず表彰されました。さらに、各会場の優勝チームと甲乙つけ難かったチームが特別賞として表彰されました。表彰式の後は閉会式です。閉会式後もしばらくグループ内で別れを惜しむ交流が続きました。
アンケートによると、今回の短大フォーラムは、「非常に満足」「満足」を合わせて95%と、高い満足度を示しました。自由記述には「来年度もまた参加したい。卒業しちゃうけど」(笑)という声もありました。
短大フォーラムはコロナ禍を乗り越えて続いています。多くのイベントがコロナ禍で中止になったことを考えると、継続していること自体が高く評価できると思います。しかし、参加短大数、参加者数でいうと、コロナ禍後はコロナ禍前から半減しています。内容的には参加者に高く評価されているだけでに、今後はより広報を強めて、来年度以降、会場校を新たに、より多くの短大、より多くの参加者に参加いただけるよう、本学としても努力していきたいと思います。