先日、本学に岡山県の中学校から生徒さんが来学されました。
総合学習のテーマは「自助具」。なんと、視覚障害者や片麻痺の方のために、自分で自助具を作って研究を進めているとのこと。その作品を持参し、作業療法士の視点からアドバイスを受けたいという希望で、教員とのディスカッションが行われました。
生徒さんからは、「形や大きさ、デザインはどう考えればいいのか?」という質問がありました。私は、「一度使えればいい」ではなく、“生活の中で使い続けられる”ことが大切だと伝えました。使う人の気持ちや生活の流れに寄り添うことが、自助具づくりの本質です。
さらに、「作った自助具が本当に使えるかどうかは、誰が確認するの?」という研究的な質問も。
私は、「自分で評価すると“うまくいってほしい”という気持ちが入ってしまうことがあるから、第三者の目で見てもらうことで、より公平で正確な評価ができる」と説明しました。このやり取りからも、生徒さんの探究心の深さが伝わってきました。
その姿勢に、教員としても心を動かされました。
“誰かのために”を形にすること。
それは、作業療法士が日々大切にしている視点でもあります。
このような交流は、福祉や医療に対する関心を育むだけでなく、地域と大学、教育現場とのつながりを深める貴重な機会です。
未来のOTたちとの出会いに、私も学びをもらいました。
当日の様子や写真はInstagramでも公開中!
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作業療法専攻教員 岡山
