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学外活動

社会福祉専攻の学生の活動が新聞に載りました!

5月12日、13日、14日の3日に渡って朝日新聞で「京都わかくさねっと」の活動が大きくとりあげられました。

その活動にボランティアで参加している社会福祉専攻の学生が2名いるので、2人に活動について話を聞いてみました!

インタビュアー:2人のことを教えてください
M:2回生のM.Mです。

S:2回生のS.Yです。

 
インタビュアー:今回、2人がボランティアに行っているところのことが、朝日新聞に掲載されたということで、そのことについて詳しく教えてください。まずこのボランティア先はどのようなところですか?
M:居場所のない少女たちの居場所をつくるということを目標にしていて、家庭に居場所がなかったり、家出をして泊まる場所がなかったり、家に居場所がない子が立ち寄れる場所。

S:気軽に来れるというというのが「リビング」という名前の由来になっている。

 
インタビュアー:そこに2人はボランティアに行ったきっかけは何ですか?
S:石井先生の授業のボランティア論がきっかけ。

M:そう。1年生の前期の時にあった授業。「リビング」の方が授業にこられて、こんなんしてますって話をされて、興味をもって授業終わりに「行ってもいいですか」って言って、6月くらいから行かせてもらうことになった。

 
インタビュアー:初めてボランティアに時の気持ちはどうでしたか?

M:最初ちょっと怖かった。できている空間の中に入り込むというのが苦手で。「来てもらっていいよ」とはいわれたけど、本当に行っていいのかという思いで。

S:私は好奇心が強かった。ボランティアを全く行ったことがなかった。大学に入ったら行ってみたいという気持ちがあった。それと話を聞いて行きたくなった。どんな工夫されているのかなとかそんなのばっかり考えていた。初めて会う方なので緊張していたけど、恐怖はなかった。

 インタビュアー:「リビング」ではどんなことをしているんですか?
M:日常生活と変わらない

S:私たちが学校終わってするようなことをみんなでする。

M:自由に過ごしてて、時間になったらご飯食べて、食器洗いして、みんなで遊んだり、寝たりなんでもいい。友達としゃべったり転がって寝たり、ゲームしたり自由に過ごしている。洗い物もみんなでするとなってるけど率先してやりたい子だけがやる。強制されない。

S:自分で皿洗いをしようという人はするし、面倒くさいという人もいる。

M:洗い物は絶対いやという人もいる。そのかわり食器を運んでくれたり。

 
インタビュアー:「リビング」にいるのはいくつくらいの人ですか?
S:成人されている人もいるし、高校生も来ている。成人されていても20代前半の方が多い。

M:年齢を聞くことがないから、正確にはわからないけど。

S:話を聞いていて社会人かなぁと思う程度。話したかったら話したらいいよっていう感じ。どこの誰かとか、年齢とか私たちから聞いたりしない。

 
インタビュアー
:話している相手がボランティアの人かどうかはわかるんですか?
S:それもわからない人もいる

M:ボランティアの人も来てくれている人も対等な関係でいる。だからあまりボランティアかどうかはわからない。気にしない。

S:もしかしたらボランティアどうして話していることもあるかもしれない。(笑)

 
インタビュアー:「リビング」には何人くらい居るのですか?
M:だいたい5人~6人くらい。

S:多かったら10人くらい。そういう時はご飯が大変。

M:少ない時は4人くらい。日によってバラバラ。

S:その日のその場にならないとわからない。何も言わずに来る場所


インタビュアー
:どれくらいの頻度でボランティアに行ってますか?
2人:週1回いけたらいいなって感じで。

 
インタビュアー:何時から何時くらいまで行ってますか?
2人:17時くらいから20時まで。「リビング」が20時まで。

 
インタビュアー:大学が終わってから行くんですか?
2人:はい。大学から30分くらい。烏丸五条。バスで行って、そこからちょっと歩いて。
S:それほど遠いという感覚はない。


インタビュアー:ボランティアを
続けてみてどうですか?
M:普通に生活している感じで過ごしいいんやなっていう安心感もあったし、私が住んでいる地域に同年代が少ない。意外と同年代の子がいたり、社会に出ている方の仕事の話もしたりできて。情報交換の場になっている。視野が広がって良かったなって思ってる。

S:年齢もわからないし、どこに住んでいるかもわからないし。相手のことを知らないだらけのなかで過ごしている。最初は不安かなと思ったけど、続けてみたら、「リビング」に入った時に「おかえり」って言ってくれる。そうしたら「帰ってきな」って本物のリビングのように感じられる。めちゃくちゃ仲良くなった方に「一緒にゲームしよう」と声をかけてもらえたら、嬉しいなって思える。安心感を得られる場所になったなって。

 
インタビュアー:「リビング」は女性しか入れないんですか?

S:ご招待日には男性も入れるけど、基本的には女性だけ。月1回来てくれるウクレレの先生が男性。みんなでウクレレを演奏している。Mさんめっちゃウクレレうまいって言われている(笑)

M:イベントのときには男性も来られるけど、基本は男性はお断りしているのを聞いている。

S:男性から問い合わせがあったら、男性招待できる日を案内している。千葉先生も時々来られている。ボランティア論の時も千葉先生の時の紹介で来てくださったよう。


インタビュアー:そうだったんですね!
2人は「リビング」で千葉先生と会いますか?
2人:一度も会ったことない。

M:千葉先生が「リビング」に行ったときに、私たちの話を聞くこともあるようで、学校で声をかけてくれる。「リビング」の職員からも、千葉先生のことを聞いたりする。

S:この間、「リビング」の人たちで展示会をやったよう。「わかくさネット」という母体があって、支援してくれる団体と連携した展示会。写真で「リビング」の様子を展示したり。少女たちの声の発信と、活動を知ってほしいという目的で行われた。

M:問題は身近なところにある。無関係な人はいないというのを知ってもらうための展示会。千葉先生がその展示会の写真をもってはって。

S:展示会について授業で千葉先生が取り扱ってはった。


インタビュアー:活動がいろいろとつながっているんですね!「リビング」の中はどのような感じですか?
S:普通の部屋だけど、テントがある。一人でご飯食べたいとか、寝たりしたいとか。

M:入りたい人が入れる。

S:そう「入ってます」っていう札もある。




インタビュアー:「リビング」に行き初めてどれくらいですか?
2人:1年くらい。今後も行けたら行きたい。

S:今、イベント計画ている。

M:毎月小さなイベントをやっている。今月どんなことをしたいっていう案をだしたり。そのイベントの企画を担当している。


インタビュアー:例えばどんなイベントを企画するんですか?
M:ウクレレの教室だったり。今月はシナモンロールを作りたいという女の子が先生になってシナモンロールを作ったり。

S:なるべく「やりたい」というのを叶えようというので、みんながやりたいことを実現するにはどうしたらいいか意見を絞り出したり。

M:みんなでお菓子作ったり。

S:祭りの中でブースをもらえたから、その意見が欲しいですというのもあった。

M:地域との関りも持つためにお祭りのブースをもらえないかという相談もする。

 

インタビュアー:そういう提案を二人がすることもあるんですか?
M:はい、相談しながら。ボランティアの子たちに「意見がほしいって聞かれることもあるし、来ている子たちに「したいことある?」って意見聞くこともある。

インタビュアー:ボランティアをする中で心がけていることはありますか?
M:あんまり暗い話はしないようにしようかなっていうのと。なんていうか・・無理に人に話したくないことを聞かないというのと。あとは普段通りに過ごしておこうっていうのと。

S:Mさんと一緒で、根掘り葉掘り相手のことを聞き出そうとしないのが一番。自分の癖で、相手のことを知りたいと思ったら、年齢とか聞いちゃう。そこは気を付けないと相手を不快にさせてしまうので聞かないようにしている。


インタビュアー:
今どういう福祉のどういう領域に関心あるんですか?
M:児童分野。児童養護施設とか、子どもを保護する分野に行きたい。今やってることにつながっている。

S:障害持っている方の就労訓練。今のボランティアとあんまり関りはない。

 

インタビュアー:Sさんはどうして「リビング」に行ってみようと思ったんですか?
S:ボランティア論の授業を受けようと思ったきっかけが、地元にボランティア活動が少なかったから。子どもが多い地域なので、子どもが遊べるところを作る活動が多く、みんなが集まれる場所がない。ボランティアするなら行きたいと思うところがいいなって。そう思ったときに「リビング」に行きたいと思った。

 

インタビュアー:ボランティア論で他にどんなボランティアの話を聞きましたか?
M:病気を持っている子どもと一緒にアウトドアに行くボランティアとか。川行ったり海行ったりキャンプしたりっていうのだったり。
他には、自分でキャンピングカーを作った方がいて、それを自分のブースとしていろんなところでいろんな人との関りをつくろうという話もあった。

S:ビールを作るホップの麦をみんなで作ることで、みんなとのつながりを作る活動の話もあった。それは確か高齢の方メインでやっていた。


インタビュアー:いろんなボランティアの話があったんですね。
その中で「リビング」に行きたいと思ったのはどうしてですか?
M:年齢の近い高校生から社会人までの女性の方の居場所というのが気になった。家に居場所がないとか、どこにも居場所がない子たちが気軽に来れる場所というのがあったら、昔の私も嬉しかったなというのがあって。じゃあ私も行って作ってみようかというのがあった。

S:障害の人とはガイドヘルパーの仕事で関わっている。ボランティアは別のことに関わろうという軽い気持ち。女の子だけの居場所というのは行ったことがなかったので本当に軽い気持ちだった。

インタビュアー:ガイドヘルパーってどんなことしているんですか?
S:知的・発達障害を抱える1歳上の方と、30代半ばの方、もっと高齢の方を担当している。それぞれの自宅に行って、自宅からその方の行きたいところに行ったり、自分の意見を言えない方に行く場所を提案したり。障害を持っている方とおでかけをする。


インタビュアー:ガイドヘルパーのお仕事と「リビング」でのボランティアと
違うところや一緒のところはありますか?
S:根本的に活動場所が中と外の違いがある。障害のある方、ない方というところも違っていて、気をつけなきゃいけないところも違う。ガイドヘルパーで関わる障害がある方は、その方の特徴や個性を理解して、その方が危なくないように行動しないといけない。気を使って緊張感のある仕事。「リビング」は私も落ち着ける場所。安心できる場所になっている。違うなって思う。


インタビュアー:他にしてみたいボランティアはありますか?
M:もうちょっと他のボランティアにもチャレンジしたい。今は居場所づくりがメイン。あとは、子どもたちと一緒に遊びに行こうっていうものだったり、地域との作るための外での活動ができるボランティアをしてみたい。一緒に高齢者の方とお祭りに参加しようとかしてみたい。

S:今はガイドヘルパーで精いっぱい。個人的には高齢者分野も興味がある。高齢者の方と関われるような居場所づくりみたいなところは行ってみたいと軽く思っている。



インタビュアー:2人とも
いろいろな領域に興味あるんですね!
M:福祉って「連携が大事」って授業で言われている。児童福祉分野だけでいいならそればっかり勉強していたと思う。児童もいつか大きくなるから、児童の分野だけを知っていても使えない。私もいつか大人になるから高齢者福祉も知っておいた方がいい。意外なところに使える知識や使える心がけがあるというのが面白い。知れるところは全部知ろうと思っている。だから今、軽度認知症の高齢者が入所されているグループホームのバイトもしている。

S:高校までずっと習い事とか学校の授業とか家のこととかで縛れていた。だから大学なったら自分の興味あることしかやらないと思っていた。大学では早くから福祉したいと決まっていた。自分の好きなことだらけで人生を過ごしたい。いろんなことを学びたいというのがある。いろんなことに突撃していこうって。そしたらちょっと今ちょっと大変。(笑)

M:やりたいことだらけというのが楽しい。

S:今が一番楽しい。体力はしんどいけど。(笑)

M:やりたいことがあるのにあきらめるというのが多かった。やりたいことだらけで時間がないというのが幸せ。大学生はそれが許される。


インタビュアー:
ボランティアをするかどうか迷っている迷っている人へのメッセージをお願いします。
M:やってみたいなって思ったときがやり始めるきっかけ。やってみたいなって思うことがあるんやったら一回チャレンジしてみたらいいと思うボランティアは強制されてやるものじゃない。一回だけの参加でも知らないことを知れる。思い立ったら吉日

S:Mさんと一緒。ちょっとでも興味もったら「やってみたらいい」と言いたい。ボランティアは強制されるものじゃないから合わないと思ったらやめてもいいし、他に興味ある所にすぐ移ったらいいし。お金かかるようなものでもないし。いろいろ試すためのツールとしてめちゃくちゃいい。ちょっとでも興味あったらやってみる。ボランティア側の人も受け入れてくれる。「気軽に声かけたらいいよ」って。



インタビュアー:
お金がかからないということですが、交通費はかかりますよね?バイトをしている方がお金ももらえていいとはならないですか?
S:そういう考えも否定しきれない。言われたら確かにって。でもその場でしか体験できない。人の経験はお金で買えない価値がある。お金がかかると思うほど遠いところに行かない。交通費といっても往復で500円もかからない。そう考えたらボランティアっていいなって。

M:アルバイトで稼いでいる方がいいというのもその通りだけど。誰かのために何かをしたいという目的での無償の活動というのは、お金より得られる経験の方が得られる価値がある。なんていうんやろう・・誰かのために何かをするというのが・・アルバイトじゃ得られない経験というのがボランティアにはある。視野を広げるとか、普通の生活じゃ得られない経験を交通費をはらって行っている勉強料。

S:ボランティア行ったらご飯食べたり、おやつを食べさせてもらえたりもするところがあるけど。でもそれを考えたことはなかった。交通費も気にならないものを得られている。

2人:お金のこととか言われるまで気にしていなかった

M:ボランティア先に次いつ行こうかなって思えたら、ボランティア先で何かをもらっているはず

S:そう。それが今続いているから、もらっているのだと思う。

インタビュアー:2人ともお話を聞かせてくれてありがとうございました!



漫画でわかる福祉
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第1回
7月14日 4歳の子どもが一人暮らし!?~コタローに学ぶ児童福祉~
漫画でわかる福祉| 京都光華女子大学 看護福祉リハビリテーション学部※ 福祉リハビリテーション学科 社会福祉専攻 (koka.ac.jp)


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