国語辞書で遊んでいます。続きです。以前に別の記事で「東洋文庫」『流行性感冒』に触れておりました。https://www.koka.ac.jp/career/news/4789/
当時すでに「パンデミー」が使われていることに触れましたが、これも辞書を引いてみましょう。
『日本国語大辞典』には「パンデミック」はありませんでした。
中型辞書はどうでしょう。図書館に行ったとき見たことがあると思います。水色の背中の『広辞苑』。もちろん光華にもあります。これを引くと、少し面白いことがあります。
光華女子大学の図書館にある2つの『広辞苑』のうち、「パンデミック」があるのは片方だけです。この2冊の違いは版になります。立項されているのは第7版(2018年)、つまり、新しいほうです。
「版」に注目して、小型辞書も見てみましょう。
「岩波国語辞典」 4版 × 7版 ○
「新明解国語辞典」 4版 × 7版 ○
「三省堂現代国語辞典」 初版 × 4版 ○
「広辞苑」 6版 × 7版 ○
管見では、2011年以降に出版されている辞書には立項があるようなのです。もちろん、全ての国語辞書を引いたわけではありませんから、考察の余地があります(用例としては全然足りない。他小型辞書を確認したい…)。とはいえ、そういえば、過去にパンデミックとされたインフルエンザは何だっけ… 2009年から2010年といえば何があった…… とまた違う方法で新しい情報に手を伸ばしてみたりすると、思いがけない発見につながったりして面白いのです。
情報は待っていても寄ってこない。だから自分で掴みに行く、とはきっとこういうことなのだとしみじみ思う今日この頃です。