京都光華女子大学 キャリア形成学部 キャリア形成学科 ニュース 大学コンソーシアム京都、「京都光華女子大学×仁和寺 文化財の保存と観光への活用」

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大学コンソーシアム京都、「京都光華女子大学×仁和寺 文化財の保存と観光への活用」

京都では、この地で学ぶ大学生が大学の枠を超えて授業を提供し単位を相互に取得できる単位互換の制度が「大学コンソーシアム京都」という組織のもとで設けられています。本学では、その制度の中でも京都ならではの特色ある授業である「世界遺産PBL(課題発見・解決型学習)科目」に、同じ右京区にある世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つである仁和寺との共同で、「京都光華女子大学×仁和寺 文化財の保存と観光への活用」という科目を提供しています。この科目には、キャリア形成学科1~4年の12人のほか、健康科学部健康栄養学科、短大部ライフデザイン学科、そして他大学からは同志社、京都産業、龍谷の各大学からも受講生が集っていて、受講生は23人。この数字は、6大学が提供している「世界遺産PBL科目」の中でも最も多くなっています。

授業は5月にキャリア形成学科の教員によるZoomによる双方向オンライン講義と世界遺産の概要をまとめた動画配信でスタートし、9月からは新型コロナウイルスの感染対策を十分行ったうえで、対面での講義と仁和寺での実習を行っています。

11日と12日には、仁和寺の執行長など各担当者から、仁和寺のなりたちとこれまでの歩み、近年力を入れている様々な観光政策などの講義を受けたのち、普段非公開の金堂、五重塔、観音堂の内部なども含め、境内の隅々まで細かく解説をいただきながら見学しました。

専攻も学年も異なる学生たちは、それぞれの興味や関心から、平安時代初期に創建され、皇室にゆかりの深い筆頭門跡寺院として長い歴史を刻んできた仁和寺の過去、現在、そして未来に思いを深めました。

おりしもコロナ禍で仁和寺でも観光客が激減しており、拝観料などで文化財の修理や情報発信などの費用を賄っていることから、厳しい運営が続いています。授業では、今後、現地での実習をもとに、ポスト・コロナの時代、京都はインバウンドも含めた「観光」へどう向き合っていけばよいのかという大きなテーマから、若い世代にどのように寺社に興味を持ってもらうかという身近なテーマまで、世界遺産や文化財の研究を行っている本学科の教員などの指導の下、グループごとに話し合い、考えをまとめていきます。

実習の成果は、今年12月、他大学が行っている世界遺産PBL科目との合同の発表会で披露することになっています。

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仁和寺の全景@双ヶ岡山頂