京都では、この地で学ぶ大学生が大学の枠を超えて授業を提供し単位を相互に取得できる単位互換の制度が「大学コンソーシアム京都」という組織のもとで設けられています。本学では、キャリア形成学部の教員を中心に、その制度の中でも京都ならではの特色ある授業である「世界遺産ＰＢＬ（課題発見・解決型学習）科目」に、同じ右京区にある世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つである仁和寺との共同で、「京都光華女子大学×仁和寺 文化財の保存と観光への活用」という授業を提供しています。

11月14日には、これまでの仁和寺での実習を踏まえて、キャリア形成学部をはじめとした受講生が4グループに分かれ、「若い人から見た仁和寺の魅力と課題」「文化財の保存と活用のあり方」「コロナ後の京都の観光」といったテーマで、発表を行いました。

発表の合間には、境内の観音堂（非公開）に安置された33体の仏像を高精細で撮影し、３Ｄの立体モデルとして復元された映像を「ヴァーチャル・リアリティ」で視聴する「ＶＲ観音堂の世界 2020秋」を全員が体験し、講座の最後には、現在、週末に行われている紅葉のライトアップも仁和寺のスタッフの案内で鑑賞、コロナ禍の中、拝観客をどう確保するかに知恵を絞る観光寺院のトライを間近に感じることができました。

実習の成果は、12月、他大学が行っている世界遺産ＰＢＬ科目との合同の報告会で披露することになっています。