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学生の活動

学生の活動紹介④(ゲストスピーカー)

キャリア形成学科では、外部講師の先生をお招きし、ご講演いただく機会が設けられています。卒業生、航空会社や旅行会社にお勤めの方、日本へ留学に来ている方、議員をされている方、副市長を経験された方、起業された方などなど……学科にある3領域の科目で設けられている機会。多方面で活躍されている方をゲストとしてお招きしてお話しいただいています。教科書からの学びだけでなく「リアル」な声を聞くことが学びを深める一助となっています。

遠隔授業が多かった今年度、これまでよりもゲストスピーカーから話を聞く機会が減ってしまうのでは…? と思いませんか。答えは、いいえ。今年度もさまざまな方法でゲストスピーカーによるお話しを聞く機会が設けられました。

たとえば……
◎「女性の生き方・働き方」
事前に決まった20名が登校、他の学生はオンライン会議システムを使いリアルタイムで受講、または授業動画を後ほど視聴する、というスタイルで授業が行われました。本学卒業生をゲストとしてお呼びし、これまでのキャリアについてお話しいただきます。現在の仕事、就職先を決めたきっかけ、学生時代の過ごし方、などなど……受講生の多くは1年生で、まだ実感がわかないけれども、現代社会で働く女性のライフスタイルを考えていきます。知らなかった業種を知り、社会人として大切にしている姿勢を知り、学生時代はどのように過ごそうかと考える機会にもなっています。

和田先生の講演では「愛されるキャリアを作る秘訣」と題してお話しいただきました。
https://www.koka.ac.jp/career/ news/5091/

◎「地方自治」
こちらはオンライン授業で、リアルタイムで参加する学生と後ほど配信を視聴する学生がいるスタイルです。
地方自治の実践に必要な知識を網羅的に学んでいく科目です。①地域住民である学生(全学生が対象)と②公務員を目指す学生 にむけて、教科書での学びはもちろん、数多く登壇するゲストから「地方自治のリアル」を学びとっていきます。たとえば、議員の方の話を聞く回では、推進側の立場から大阪都構想のねらいについて語っていただき、先生が司会(中立的な立場で)をしつつ時に反対者の立場になり意見をする……事前に学生はこの構想について学び、自分の意見、クラスの意見を聞いたうえで臨んでいます。一つの問題を一つの視点から聞くだけでなく、自分の意見と反対意見も聞くことが出来、この回が自身の考え方を変えるきっかけとなった学生もいたようです。
他にも、京都府職員の方からは、都道府県と市区町村の役割や仕事の違いとジョブパークの話もお聞きしました。どのような仕事があり、どのように違うのか……これまで知らなかった、または教科書での知識にとどまっていたことについて理解を深めることが出来たようです。
この科目では、他にも多くのゲストにご講演いただきました。講演を聞いて、若い人がまちづくりに参加できるために何が必要か考えたり、住民が地方自治に関心を持つことの必要性について確認したり…毎回自身の学びを深めている様子が、授業後に書くリフレクションシートからうかがえます。大阪と構想の賛否についても、議員の意見を聞く前と後で意見を比較、学生の意見と実際の結果を分析…内訳やこうしたら結果はこう変わっていたのでは…、今後の見通しなどもしてみる学生もおりました。
こうしてみようとおもったことを感想で終わらずに一歩踏み出してと先生から助言をもらうことも……教科書で習ったことが、リアルに伝わる回となっているようです。

◎「ソーシャルマネジメント原論」
この科目では社会や地域で起きている課題を、人々がどのように解決しようとしているのかを学びます。より(善い)社会の実現に向け、本気で取り組むゲストの熱い語りが聞けるのがこの科目の特徴です。パワーポイント資料を見ながら、グループワークも取り入れられながら、画面越しとはいえ目の前でお話しいただける貴重な授業でした。
写真は昨年度のSDGsをカードゲームで学んだ授業のもの。

◎「組織とヒューマンリソース」

対面授業に参加する学生(数名)、同時にビデオ会議システムを用いてオンライン参加する学生(大半)、後で授業の様子を視聴する学生、という形での実施でした。オンライン参加の学生も教室にいる学生も隔てなく質疑応答がなされるなど、相互参加のスタイルで進められました。スライド、動画などの資料を確認しつつ、講演に聞き入る様子でした。


◎「実践英語」
この科目では、事前にご講演者様にお話しいただき、教員が編集、授業時に学生が動画を視聴しました。お話しいただいたのは、航空会社に勤められている先輩。英語を学ぶということ、航空業界のこと、産前休職、育児休暇の取得など、なかなか聞くことのできない貴重なお話をご講演いただきました。言葉では聞いたことのある制度、そして毎日のように目にするテレワークという言葉、その実際はどのようなもの? 講演を通してより理解が深まったようです。


このように、ゲストの声を聞くことでリアルを知り、学びを深めていくことが出来るのです。教科書だけの学びにとどまらない座学、とても興味深いとともに、貴重な機会になっています。